映画の中の世界観と文化 〜建築から絵画へ〜
こんなところが西東京市にあるなんて、まだまだ宝庫だなと感激した。
ホームステイをしていたアメリカの大学生らを連れて
江戸東京たてもの園に連れて行った。
そこには300年前の建築が展示されていて、学生の子達も驚いていた。
それもそのはず。江戸時代から続く建築。
風情と佇まいが趣を放っていた。
建築と芸術は、絵画は切っても切れない関係だ。
もともと‘額’ も‘彫刻’も壁面から変化して行ったものであり、人との共生の中で変幻を遂げている。
文化や文明の灯火によって、アーキテクチャが変わる様は人々が何に幻想し、信仰に重んじていたのかが分かる。その時代感は大変面白い。
日本という島国で
民たちが信じ語り継いでいた、神秘の世界。
かつて湯風呂で見ていた富士山は、誰の目線を想像したのだろう。
自然の中に存在すると信じてやまなかった アニミズムと仏教の世界観で
現代が都合よくねじり曲げている勝手な ’神性‘ とは何だろうか。
そんなことを考えながら、僕は仏壇の窓を眺めていた。
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