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雲の向こう側にいる 月に出逢う夜

この梅雨の時期になると毎度想うのは、次に月に出会うのはいつなのかということ。

太陽は、雲の上から何かしら光を放ってくれる。けれども、月は現れない。

梅雨の前線が過ぎ去る頃なのか、それとも合間に見えるのか。

プラネタリウを見ていて、こんなに月が恋しくなるのも珍しい。

水たまりに移る街中の景色。灯り。

土とコンクリートの匂い。地球の匂い。

正確にはバクテリアの匂いらしいがそんなことどうでもいい。

月に出逢えない夜を過ごし、あともう少しだけ

この暗闇を楽しもうと思う。


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