願いは叶うのか
今年の七夕の短冊は、こう書いた。
飛行機に乗りたい。
唐突にこんなことを書くのは、空港に行ったからだ。ただ、飛行機に乗りに行ったわけではなく、ウルトラマンショーを見るためにうちの4歳児を連れて行ったのだ。
空港に着いてすぐにショーの整理券をとりに行った。1時間くらい前に行ったが、11時のはもうあと1枚しかなくて、親子3人でみるには15時の回しか残っていなかった。
そのおかげで、空港で、家族一緒にゆっくり過ごす時間ができた。
ご飯を食べたり、飛行機を見たり、案外に時間が経つのはすぐだった。
僕は家族と共に時間を過ごしつつも、旅立って行く人、帰ってくる人を眺めては色々な想いを馳せた。この人はどんな旅をする(した)のだろうかと。ウルトラマンに会うために空港に行ったのだが、この場所に来たのはなんの因果だろうか、僕の短冊のことがずっと頭に残っていた。
ようやく15時になった。
ウルトラマンショーが始まると、4歳児は目を輝かせたが…最初に怪獣が大暴れして、彼はそれに思いっきりビビってしまい、帰ろ、帰ろ、と言っていた。それでも、ウルトラマンを応援し、最後にはちょっと照れながらウルトラマンとハイタッチして帰った。
コロナ禍を経て、結婚して、子供が生まれ、だからというわけじゃないけど、旅をしなくなっていた。
僕はいつ飛行機に乗れるのだろうか。
きっと、近いうちにどこか飛行機に乗って旅立つ日が来るだろう。