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学校の勉強は社会に出ても役に立たない

社会人としてタスクを実行するには何が必要?

社会に出ると若手時代は、まず先輩から言われた簡単な軽作業を確実に実行することが重要だったりしますよね。
しかし、その言われたタスクを実行することが出来ない人が意外に多く、 むしろ大半が実行できないという印象です。

タスクを実行するには、

(1)ゴールの成果物を理解する
(2)ゴールに向かって作業内容を組み立てる
(3)作業を実行するに必要な技術、知識の選択、収集、習得を行う

が必要になります。
この工程を速く、そして正確に行うことが出来れば優秀という評価を得られます。
おそらく大半の人はこの工程の組立てが出来ない、または知らないのでしょう。

私の経験上、その中でも
(1)ゴールの成果物を理解する
が苦手な人が一番多かったですね。

会話を雰囲気で行っているのでしょう。
つまり、
・要求を人に伝える能力
・人の要求を理解する能力
のどちらか、または両方が欠けています。

しかし、会社など成果を必要とするコミュニティで生活する上ではこの能力は必要になります。

したがって最低限はこの2つの能力は早い段階で鍛える必要があると考えています。人として重要な能力ですから中学生あたりから訓練するのがベストではないでしょうか。

一般的には小学校と中学校で大きな違いの1つとして、
中間テスト、期末テストなどの定期テストでしょう。

日本における学生の試験といえば入学試験(入試)が代表的なように
暗記型に大きく偏っているのはご存知の通り。
記憶させることに注力しているので、これではせっかく学んだ内容も
社会で役立たせる方法を教えないため使えない知識として記憶から消えてしまいます。

教育方法、内容を変えることは非常に難しいと思うので、試験というイベントを使い将来役に立つ能力をトレーニングするのはどうだろうといつも思っています。

具体的に学校は何をすればよいか

具体的には中間試験、期末試験では、以下のような問題構成にします。

(1) 60%の問題:先生が事前に出題すると宣言した問題
(2) 30%の問題:授業で教えた内容を複合的に組み合わせる必要がある問題
(3) 10%の問題:教科書には載っておらず授業では教えていない問題

これは社会人になっても役に立つ比率にしています。
言い換えるとタスクの種類だったり、タスクの難易度、ビジネスマンの能力の比率でもあります。

1つひとつ説明します。

(1) 60%の問題:先生が事前に出題すると宣言した問題
社会の60%の業務は手順に沿えば確実にゴールに辿り着く業務です。
つまり、ゴールと手順が明確に示されている業務です。
事務作業などをイメージするとわかりやすいかと思います。
人の話をしっかり聞き、聞いた内容を分解し確実にゴールを理解する、
そして実行するということを訓練するために、
出題予告された問題を勉強し試験で確実に点を取るということ繰り返します。人の話を分解出来るようになれば人に伝える能力も必然と向上します。

(2) 30%の問題:授業で教えた内容を複合的に組み合わせる必要がある問題
社会の30%くらいは成果が得られるかわからない業務です。
営業職や商品開発などがイメージしやすいでしょうか。
顧客に保険の営業したからといって保険契約が取れるわけではないですし、
新しいTシャツを作成しても売れるとも限りませんよね。
しかし、不特定多数の人間を対象に考えると、人は保険を契約するでしょうし、Tシャツも買います。方法はどうであれ、相手を満足させることができれば成果が得られる業務です。つまり、ゴールは見えているが、ゴールに辿り着くまで道のりと方法がわからない業務になるため、仮設と手順の組立を繰り返す忍耐力が必要になります。このように単純ではないけど持てる知識を駆使すれば達成できるという事を試験を使って体験させます。

(3) 10%の問題:教科書には載っておらず授業では教えていない問題
最も大きな利益を生む可能性があるのが、まだ世の中にない新規サービスや新商品を開発することです。このような仕事は5%もしくは多くても10%くらいという希少な業務です。他社にも存在しない商品・サービスを創るため真似をすることができず、非常に高い能力とメンタルが求められます。
仮設と手順の組立を繰り返し行う必要があるので、上記の30%の問題と同じではありますが、前例がいないためより大胆な発想の転換と想像が必要になります。想像から始めて具体的な手順に落とし込む事を試験を使って訓練します。ただし、物理や数学のような証明問題が出題できる科目に限定されてしまします。

このように学問の習得以外の能力向上を目的とした訓練を若いうちから行うことで日本の未来を明るくしてほしいものです。

現在すでに社会人になっている人はどうすればよいか?

これらの出題パターンを現実社会に存在するものに例えるとこのようになります。

(1) 60%の問題:先生が事前に出題すると宣言した問題
おつかい」・・・ ゴールと手順が明確になっており、やれば確実に達成できるもの

(2) 30%の問題:授業で教えた内容を複合的に組み合わせる必要がある問題
ジグソーパズル」・・・ ゴールと必要なピースは明確になっているが、ゴールに辿り着くまでが単純ではないもの

(3) 10%の問題:教科書には載っておらず授業では教えていない問題
将棋」・・・ 条件は完全に公平であり運も関係なく、想像力のみで勝負するもの

そして、社会の流れというか業務の流れは以下の様になっています。

(3)将棋的業務

(2)ジグソーパズル的業務

(1)おつかい的業務

さらに会社の構造に言い換えるとこのようになります。

(3)将棋的業務(経営層・考える人)

(2)ジグソーパズル的業務(マネージメント層・組み立てる人)

(1)おつかい的業務(末端層・実行する人)

現在の社会人はどうすればよいのだろうか?
常に上位層を意識して努力すればよいのか?
努力って何をすればよいか?

大抵はそのような思考になると思います。
そして何をすればよいのかわからないので、やれることとすればせいぜい自己啓発本を一生懸命読むことか、資格取得を目指すなどその辺りでしょう。

それで本当に成長できるのであれば良いですが、大半の人は「やった気」になって結局何も変わりません。
そんな経験はないでしょうか?
私はあります。

ではどうすれば・・・

(3)将棋的業務(経営層・考える人)
(2)ジグソーパズル的業務(マネージメント層・組み立てる人)
(1)おつかい的業務(末端層・実行する人)

はビラミッド構造になっているのはおわかりかと思います。
構造を考えればわかります。
上のブロックは下のブロックがあるから存在できます。
これと同じことをすればよいだけです。

つまり、自分がいる層の業務はもちろんですが、自分より下位層の業務を常に修練していれば自然に上位層へ上がります。
末端層の現場仕事をバカにしてはいけません。

・PCも扱えない、昔の話しかしないベテラン
・最新のツールやサービスを知り、若手とも話が合うベテラン

どちらの人についていきたいと思いますか?
どちらの人と仕事したいですか?
答えは簡単ですよね。

最新の現場(ツール、サービス、流行)を知らなければ部下のマネージメント、業務の組立は出来ませんし、最新の知識、技術を持った社員、チームをその先の未来に連れていけないですよね?

したがって、自分がより成長し、上位層へ進みたいのであれば、上ばかり見るのではなく最新の現場仕事(ツール、サービス、方式)習得しなおす必要がるということです。

ピラミッド構造を常に意識しましょう。

それでは。

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