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ゲスト講師をお招きし、講演会を通じた 『学びの機会』を実施しました【社内イベントレポート】

みなさん、こんにちは!フォトクリエイト採用担当の三田です。

本記事では、2024年12月に実施した『学びの機会』のレポートをお届けします!

学びの機会とは…
フォトクリエイトでは毎月、管理職向けに多角的な『学び』に焦点を当てた研修を実施しています。 研修のテーマには『未来創造』『戦略』『対話』など、さまざまな内容が取り上げられています。

今回は『特別編』としてゲストをお迎えし、講演会形式で実施いたしました。
また、多くのメンバーに参加してもらいたいという思いから、参加対象を管理職に限らず、フォトクリエイト全従業員に広げました。



ゲストのご紹介

吉岡 大輔(よしおか だいすけ)さま
公益財団法人 全日本軟式野球連盟 事務局長

プロフィール
埼玉県出身 県立坂戸西高等学校~日本体育大学
1999年 日本体育大学 体育学部体育学科卒業(硬式野球部所属)
1999年~2002年 JICA青年海外協力隊(エクアドル・野球指導)
2003年~2005年 西大和学園中高等学校(保健体育科常勤講師)
2005年~2006年 JICA青年海外協力隊訓練所勤務
2006年 公益財団法人全日本軟式野球連盟入局
2020年4月より現職


講演会テーマ『やりたいことをカタチにするために』

ー 全日本軟式野球連盟の取り組みについて

講演の冒頭では、全日本軟式野球連盟の歩みと、吉岡さんが入局後に携わった取り組みについてご紹介いただきました。

全日本軟式野球連盟は、『軟式野球を通じて国民のスポーツ振興を促進する公益団体』として、ジュニア世代の育成や生涯スポーツとしての野球普及を目指しています。
フォトクリエイトも多くの試合やイベントの撮影を通じて、この活動に関わらせていただいています!

活動の中心は全国大会の運営ですが、審判や指導者の育成、広報活動、そして『こども野球継続支援』など、人と人とのつながりを重視した多岐にわたる取り組みを行っています。
特に『こども野球継続支援事業』では、従来の野球場だけではなく、ショッピングモールやフリーマーケットといったスポーツに馴染みのない場所で野球を体験してもらう新しい試みを実施。
これにより、短期間で数百人規模の参加を実現しました。

また、開発途上国への野球用具寄付や指導者派遣を行い、現地の競技力向上と野球普及に貢献されています。


ー 他競技から学ぶ。お互いを知り、称え、成長する環境を広げる意義

取り組みの実例の中で、他競技のラグビーの交流大会から学んだ体験が印象的でした。
大会では、スポーツマンシップを重視した取り組みが行われており、試合後に選手同士やf子どもたち同士が話し合い、お互いを称え合う場として『アフターマッチファンクション』という交流会が行われていました。
この『スポーツマンシップを理解すること』が青少年少女の健全育成に有効だと考え、吉岡さんは実際に野球の現場で導入。
これにより、子どもたちが自主的に考え、行動する機会が生まれたとのことです。

吉岡さんはスポーツを通じた人間関係や仲間作りの大切さを強調し、勝敗だけでなく、互いを尊重し合う経験が重要だと感じたと述べていました。
この取り組みはまだ限られた範囲で行われているものの、全国的に広げる意義があるとお話されていました。


ー 「どうしたら楽しい?」子どもたちとの対話から生まれた練習スタイル

講演会後半は吉岡さんのキャリアのお話に。

吉岡さんは大学卒業後、JICA青年海外協力隊に参加し、野球経験がほとんどない中で南米エクアドルに派遣されました。
エクアドルはサッカーが主流の国で、野球を知る人はほとんどおらず、活動はゼロからのスタート。
当初は指導者として日本流のやり方を取り入れましたが、経験不足や文化の違いもあり、次第に子どもたちの参加者が減少。
最初は興味本位や珍しさから集まった100人の子どもたちも、3人にまで減ってしまいました。
そのような中、子どもたちから「いつも怒っている」と指摘されたことが転機となり、吉岡さんは自らの指導スタイルを見直す決意をされました。

以降は子どもたちと対話しながら練習メニューを工夫したり、ルールが分からない子でも楽しめるよう試合形式を取り入れたり、サッカーの動きを応用したトレーニングを実施しました。
これにより、徐々に子どもたちの野球への興味が高まり、参加者も増えていったそうです。

派遣期間中は単に野球を教えるだけでなく、現地の文化や生活に溶け込みながら交流を深めた吉岡さん。
帰国後もエクアドルでの経験を活かし、子どもたちへ野球用具を寄贈する活動を行いました。
また、活動を後任に引き継ぐことで、現地の野球文化の発展に貢献できたという実感を得たといいます。

帰国後、吉岡さんは夢だった教師の職に就きました。
異文化や異なる価値観の中で生徒と向き合う中で、エクアドルで学んだ『対話から生まれる指導の大切さ』を活かし、生徒たちの成長を引き出す指導スタイルを模索していきました。

どの経験においても、子どもたちとの対話を通じて信頼を築き、その結果として子どもたちの成長を支えたという吉岡さんの姿勢が印象的でした。


ー プライドは不要。前例にとらわれない未来への挑戦

吉岡さんはエクアドルでの活動や教員時代の経験を交え、『前例主義』に潜む課題について語られました。
特に、環境改善のためのチャレンジに対し、消極的な姿勢がスポーツの普及や振興を妨げる恐れがある点を指摘されています。

講演の中では、やりたいことカタチにするために、以下の観点から挑戦を成功に導くための重要性をお話いただきました。

  • 『楽しさ』の重要性
    「難しいから」と諦めず、実現した際の喜びとそこに向かうためにまず、自身が楽しむことを優先し、挑戦することが鍵である。

  • 柔軟性の重要性
    必要に応じて自分の誤りを認め、方向転換する姿勢が成功につながる。周囲の意見を取り入れ、最善の方法を見つけることが求められる。

  • 謙虚な姿勢を持つことの重要性
    過度なプライドが判断の障害にならないように謙虚な姿勢を意識すること。役職や立場へのこだわりが協力を妨げる場合があるため、相手を尊重し、自分の意見を押し付けない姿勢が大切。

講演の中で繰り返し語られた「プライドは不要」という言葉は、参加者に強い印象を与えており、過去の実績にとらわれることなく、柔軟で前向きな姿勢を持つことが、新たな挑戦と成功への道を切り開く鍵であるというメッセージが心に残りました。


吉岡さまのキャリアを通じての学び

講演会後は質疑応答が行われ、『挑戦を続けるための原動力』『壁にぶつかったときの乗り越え方』『仲間を巻き込む方法』など、幅広いテーマで質問が寄せられました。
吉岡さんは一つひとつ丁寧に答え、その経験に基づく言葉に、多くの参加者が深い学びを得た様子でした。


講演会に参加したメンバーからの感想

「楽しい」は人の原動力。でも、人それぞれ多様な「楽しい」があるはず。いかにそれを取り組みに結びつけるか。メンバーとのコミュニケーションから、主体性・協調性に繋がる接点を見つけてみたい。

業界の慣習や世代交代の課題に対する具体的な取り組みを学ぶとともに、広い視点からキャリアやパートナーシップの重要性を再認識しました。今後の行動に活かせる多くのヒントを得る貴重な機会でした。

プライドを捨て謙虚であろう。日々コミュニケーションをとろう。アンテナを広げよう。


おわりに

「プライドを捨て、前例にとらわれないアプローチで未来を切り開く」 吉岡さんがキャリアを通じて伝えてきたメッセージが、多くの参加者に深く響きました。


貴重な講演をしていただいた吉岡さんに、心より感謝申し上げます!



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