若手二人が熱弁!フォトグラファーと描くサービスの今と未来|フォトクリエイト「教えて!フォトクリエイトの撮影」
「偉大なことを成し遂げる人は、常に大胆な冒険者である」とはフランスの思想家モンテスキューの言葉ですが、若い時には多くの人が何かを成し遂げたくて冒険しようと思ったことがあるでしょう。
今回はそんな大胆な冒険心あふれる若手のお二人、池田凌さんと増田瞳さんに、写真とフォトグラファーの今と未来について語ってもらいました。
──
まずは、お二人のフォトクリエイトで働くきっかけをお聞きしたいと思います。池田さんはどんなきっかけだったのですか?
池田さん
ぼくは転職でフォトクリエイトに入社しました。前職は広告代理店に勤めていました。
前職では、胸を張ってお客さまに商品を提案することに葛藤があったんですよ。
そんな悩んでいた時に思ったんです。
「いいものです!」と思えるサービス・商品を提供している会社に転職をしよう、と。
転職をする上でいろんな人に相談していた時に、ある先輩からフォトクリエイトを紹介してもらいました。
決め手となったのは、
「感動をカタチにしてすべての人へ」
という理念を大事にしながら社会に貢献していこうとする姿勢。
友人などからも聞きますが、「何のためにやっているんだっけ」といった「もやもや」をビジネスパーソンとして抱えている人は多いと思います。
でも、フォトクリエイトでは感謝の声をいただくことが多くて、
「こういうものが欲しかった」をカタチにして、自信を持って商品を届けられていると感じています。
──
理念への共感、とても大事なことですよね。増田さんは、新卒入社とお聞きました。
増田さん
わたしは2023年に新卒で入社しました。ただ、入社前の2022年からインターン生として、フォトクリエイトのお仕事をしていました。
わたしは、元々写真に対して強い思い入れがあったというわけではなく、就活の中で「気になっていたうちの1社」でした。
気になっている時に、フォトクリエイトから「インターンをやってみない?」とお声がけいただき、インターンをすることに決めました。
インターン生として、コミュニティフォト部*のお仕事にかかわっていくうちに写真のおもしろさに惹かれていきました。
『オールスポーツ』や『GRAPHICBOOK』に寄せられたお客さまからのたくさんのメッセージを見て、「ああ、写真ってこんなに感動してもらえるものなんだな……」と。
*コミュニティフォト部:スポーツ領域におけるイベント撮影をメインとした部署。マラソンや自転車、サッカーなどの球技などを取り扱っている。
高校時代は所属している部活が強豪校ではなかったこともあり、大会にプロのフォトグラファーが来て撮影していることを知らなかったので、いろいろと驚くことばかりでした。
写真って生きていく上で絶対に必要なものではないけれど、人生のプラスになる素敵なものだと、フォトクリエイトのお仕事をしてから知ることができました。
──
増田さんご自身が写真に惹かれていく様子、とてもいいお話ですね!次に今のお仕事についてお聞きします。池田さんは、普段はどんなお仕事をされていますか?
池田さん
ぼくは今、フォトソリューション部という部署にいます。
具体的な役割としては、営業担当とフォトグラファー、フォトグラファーの採用を担当しているプロフォト部をはじめとした他の部署の意見を踏まえ、撮影の最適化をすることが主なお仕事です。
企画を考える方ともコミュケーションを取って、アイディアをどう実現できるかを考えて動くのも、ぼくの役割です。
たとえ間に入る立場だとしても、フォトクリエイトは理念が明確なので、大きな方向はブレにくい。その点、やりやすさを感じますし、大事なことだと思います。
一方で、お客さまにとっての「いい写真」が多様化してきている。
その多様なニーズにしっかりと応えられるように考えなければならないですし、突き詰めることができるのがおもしろいところだと思っています。
──
具体的に、最近はどういった商品やサービスに需要があるんでしょうか?
池田さん
「写真」というくくりだけで考えると、かつてはプリントした現物に価値があって、高画質なものが求められていました。
でも最近は1枚の写真という現物だけではなく動画に代表される連続したもの、つまり「ストーリー」ですね。
誰でも簡単に動画の撮影ができて編集もできるようになってきている。
もちろん、「これからは写真よりも動画だ!」という見方もできるんでしょうけど、重要なことは両者の共通点である「ストーリー性」。
つまり、みんながストーリーづくりをするようになったわけで、このストーリーづくりというのが外せないことなんじゃないかな、と。
今フォトクリエイトで展開している『GRAPHICBOOK』のように、部活をする仲間のプレーする姿だけでなく喜び、時には悔しい表情なども組み合わせてストーリーとしてお届けすることで、輝いてる瞬間をより色濃く残すことができますよね。
さらに、GRAPHICBOOKはリビングに飾ったりして部屋を彩れる「より生活に馴染む」という付加価値もあります。
このように従来の写真を見る以上に「ストーリー性」や「付加価値」をつくることができる商品やサービスは、すごく需要があるし、喜んでいただけると思います。
──
それこそ、わたしもみなさんのストーリーをお届けしている立場なので、ストーリー性を大事にする気持ちがよくわかります!増田さんのお仕事についても、詳しく教えてください。
増田さん
わたしは、先ほど池田さんのお話にもあったプロフォト部でお仕事をしています。
主なお仕事は、だれにどの撮影をしていただくかというアサインと、フォトグラファーの採用と研修、そして納品してもらった写真をチェックして、フィードバックをすることです。
──
採用や研修もされているんですね!採用したフォトグラファーにかかわるエピソードなどはありますか?
増田さん
はい!
今でも覚えていることで、わたしが面接をしたフォトグラファー、それも一人で面接をするようになって間もないころに面接した方が、フォトクリエイトでの初撮影でいきなりすばらしい写真を納品してくださったことです。
それこそ、先ほど話題にもあったように納品された写真にストーリーがありました。
1日の流れが、そのチームの思いが、緊張感や喜び、応援する方々の気持ちなど、その場所に当事者としていなくてもその情景や気持ちが感じ取れるというか……。
本当に撮影の力で、その瞬間を見れないわたしに体現していただけました。
あぁ。わたしの目にまちがいはなかったのだと。
もちろん、調子に乗っているわけでなく、安心したという意味です(笑)。
本当に素晴らしい写真であったので、他部署も含めたミーティングでご紹介したところ、ほかのメンバーも絶賛してくださり、誇らしい気持ちになりました。
──
「採用してよかった!」と思える最高な一例ですね。ちなみに、こんな方と一緒に仕事がしたい!というイメージはありますか?
増田さん
うーん。やる気、人柄、技術、姿勢……。どれも大事だし、一言で表すのが難しいですね……。
たとえば「最低限この機材を持っていること」という、明確な必須条件があるんですが、
仮にその条件を満たしていなかったとしても、「揃えます!」と言ってくださる方は、はじめこそ機材の不安があるかもしれませんが、結果的にいい写真を届けてくださるフォトグラファーになる傾向があると思います。
それこそ、先ほどのフォトグラファーがそうであったように気持ちのよいコミュニケーションは大事ですよね。
それと、写真を見ていると何となくわかるんです。
「がんばっている選手・演者や何気ないお子さまの表情などを撮影したい」という想いが写真から伝わるんです。
お客さまにもきっとこの想いは伝わると思うので、そんな想いのある方と一緒にお仕事ができたらいいなと思っています。
──
今後お二人が、フォトグラファーの方々と一緒につくっていきたいことはありますか?
増田さん
これからフォトグラファーになろうとしている方向けの『撮影ワークショップ』にも似た話なのですが、今撮影現場で活躍している若手のフォトグラファーがさらに成長できてベテランの方と若手の方の両方が活躍する仕組みをつくっていきたいです。
実は、フォトグラファーの定着率が際立って高い地域があり、調べてみるとベテランと若手の両方が共に撮影しているんですよね。
その理由を探ってみると、ベテランから若手にアドバイスをしているからだという話がありました。
フォトグラファーの多くは個人事業主ですから、ベテランの方は、若手の方が活躍すると「若手にお仕事を取られてしまうのではないか?」と心配することがあるかもしれません。
池田さんがお話されたように、お客さまのニーズは多様化していて、そのニーズを素早くキャッチアップしてくれる若手の方はとても重要です。
その反面、お客さまに安心と品質を届けるためにもベテランの方の経験と技術も必要不可欠です。
さまざまなフォトグラファーの方々が、この先も持続的に活躍できる仕組みがつくれるよう、自分に何ができるかを考えていきたいです。
池田さん
自分の目標としては今二つあります。
まずは短期的な目標として、フォトグラファー・営業・ディレクションの境目を明確にするのではなく、いい意味であいまいにして、それぞれがお仕事の幅を広げていくことですね。
フォトグラファーも営業やディレクションができて、逆に営業担当やディレクターでも撮影ができる。
そうなれば、フォトグラファーのよさ・営業担当のよさ・ディレクターのよさがお互いにもっとわかるようになると思うんです。そんな状態になれたらいいな、と。
数年前から取り組んでおり、少しずつ近づいていますが、どうしてもまだ垣根があるところがあって……。
でも、今よりよくするには、お互いのお仕事を理解することからがスタートだと思うんですよ。
そうすれば、持続可能性が高くなるし、もっとみんなにとっていいサービスになりますよね。
もう一つは中・長期的な目標として、今ある「写真」でも「動画」でもない、新しい領域に進出するということ。
今はIT×写真の会社ではありますが、 ぼくらが大事にしてるのってお客様の思い出をいいカタチで届けることじゃないですか。
ぼく個人としては「人生が終わる時に、思い返すことを増やしてあげたい」と思っているんですが、もっともっといろんなアイディアがあるんじゃないかなって。
会社としても新しいアイディアを出し合っている最中なので、思い出をつくるプロであるフォトグラファーのみなさんの力をお借りしつつ、一緒に成長しながら新たなチャレンジができたらいいなと思っています。
お二人のインタビューでは、「こんなことをしたい」、「こんなことができるんじゃないか」というやりたいことや目標に対する希望の強さを感じました。
その一方で、常に今ある課題に目を背けず、お客さまはもちろん、フォトグラファーにとっても、会社にとっても「よりよいサービスを目指す」という足元の頑丈さも同様に強く感じました。
その未来に対する熱意と、今に対するひたむきさに敬意を表し、モンテスキューには僭越ながら冒頭の言葉にアレンジを加えて。
「偉大なことを成し遂げる人は、常に大胆な冒険者であるが今も見落とさない」
池田さん、増田さん、熱意のこもったお話をありがとうございました!
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