
写真家・蜷川実花氏による写真集プロジェクト(1)モデルさんが決まりました!
NPO法人エンパワリング ブレストキャンサー/E-BeCの理事長、真水美佳と申します。「乳房再建手術」への正しい理解と普及、乳がん患者さんのQOL向上を目指して、2013年から活動しています。
E-BeCでは、乳房再建手術についてより広く知っていただくために、写真家・蜷川実花氏による写真集第2弾の企画をスタートさせました!
不定期ではありますが、写真集プロジェクトの進捗を、noteでご報告させていただこうと思います。
12名のモデルさん決定!
2024年2月、E-BeCのサイト上でモデルさん募集を開始したところ、80名超のご応募がありました。
応募前、スタッフ間では、
「12名に満たなかったらどうしよう」
「もっと告知をすべきだろうか」
などという心配の声が上がりましたが、実際は予想をはるかに上回るご応募をいただき、とてもうれしく思いました。
複数回のミーティングを経て、ようやく選定
モデル選定については、蜷川実花さんとE-BeCで、応募動機および術式、年齢、お住まいのエリア等を考慮し選ばせていただきました。
応募くださった皆さまは本当に素敵で、できることなら全員にモデルになっていただきたいと思いましたが、12名という枠内で決断しなければなりませんでした。
応募動機や再建にいたるまでのストーリーもじつにさまざまで、80超通りの半生を拝読し、胸を打たれました。
その中から、ある方のストーリー(応募動機)をご紹介いたします。
プロポーズ直後に乳がんが見つかり、全摘手術を経て乳房再建手術を受けたAさん。その後出産し、片方の乳房で授乳をしてきたと言います。娘さんは「病気に負けずに頑張ったおっぱい」と笑顔でなでてくれているそうです。「私の12年のライフイベントを一緒に駆け抜けてきたこの再建乳房に、ありがとう!の気持ちを込めて、写真に収めたいと思います」という熱い思いが伝わりました。
撮影日に向けて、これからも準備することはたくさん。
いい写真集になるよう、がんばります!
■プロフィール
真水美佳(ますい・みか)

NPO法人エンパワリング ブレストキャンサー/E-BeC 理事長
国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
両立支援コーディネーター/NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーデネーター
2008年、両側乳がんに罹患し手術。
2010年、自身の乳がん体験をもとに写真集『いのちの乳房-乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人』 (撮影:荒木経惟、発行:赤々舎)を 企画・出版。
2013年1月、NPO法人エンパワリング ブレストキャンサー設立。