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PSEでポスタライズに挑戦

デジタルカメラの色彩や階調を調整する作業では、概ね滑らかな階調を維持したまま調整を行う場合が多いのですが、Canon PSEでは階段状の階調を指定し、ポスタライズ表現が可能です。
どの様な仕上がりになるのか、例を紹介します。

左 スタンダード 右 ポスタライズ
上 スタンダード 下 ポスタライズ
上 スタンダード 下 ポスタライズ
ハイコントラストに見えますが、シャドウの階調は損なわれていません
階段状トーンにもかかわらず意外にも普通に見えますね

画像処理アプリのフィルターなど特殊効果で見かける映像ですが、PSEではこうした表現も可能です。
中身は以下の様になっています

基本のタブで以上のような階段状のカープを作ります
このカーブ上におけるポイントの数には限りがあるので、
これ以上の点を追加し細かな設定は出来ません
六軸色では全体の彩度を上げる為に、全ての色合いで彩度を+60としています
特定色では彩度変化なくあかるさをコントロール出来るカーブを使って、少しハイコンでメリハリを追加しています

ポスタリゼーションのような階調表現のためには、基本設定で階段状のカーブを描くことです。RAW現像アプリでは可能ですが、カメラに追加できる色彩設定では、PSEだけがもつ唯一の機能といって良いと思います。
こうした特殊効果的な設定は、撮影時にあらかじめ予測が出来ることは大きなメリットで、細かくは現像時に微調整するとか、気が変わってノーマルな階調に仕上げたい場合には、RAW+Jpeg撮影をおこなっていれば、全く問題ありません。

「ポスタライズ」PSを使用すると、最明部、最暗部は大きな変化がありませんから、暗部が黒く潰れたり白飛びが拡大することもありません。階調を階段状に省略しただけで、その他の現像パラメーターの変化に、大きく反応するようになります。 現像時に明るさやWBを調整することで変幻自在な仕上がりを作りだすことが可能です。

前に紹介した「VIVID」でWB=太陽光として現像
PS=「ポスタライズ」 露出-1段 WB 太陽光
PS=「ポスタライズ」 露出-1/3段 WB 7400K

不思議な存在感と絵画的な階調で、楽しめる絵になると思います。分かってしまえばPSの制作も簡単ですので、ダウンロードしたPSを自由に編集してみてください。
以下のリンクからダウンロードして遊んでみてください

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