
白梅、Canon Macro FD 50mm F3.5
樹種の違いにもよるだろうけれど、この辺りでは白梅は紅梅の後に咲く。梅は桜と異なり寒中に咲くので、古来梅見は風流人の催しとされている。ゆえに樹下で宴会などは行われておらず落ち着いて撮影できる。しかしながら弥生3月に入って日中は随分と暖かくなった。

マニュアルフォーカスのCanon Macroにて。枝が低く伸びている木を探せば50mmで水平アングルでも寄ることができる。

50mmマクロは引きで撮っても自然な画角で扱いやすい。

露出オーバー気味で花の色が空の色に溶けていくようにしたつもりだが、中央がやや弱く散漫か。

一つ上の画像よりは適正露出に近づけて撮ったもの。細部はよく見えるのだが、花の色は肉眼の印象より暗い。開放F値3.5なのでこの距離だと背景が溶け切らない。

最短撮影距離23cmで倍率は1/2倍となる。焦点面は極薄いが望遠系マクロよりはまだ合わせやすい。等倍まで寄るには専用の接写リングが必要。

おまけの姫蔓日々草(ヒメツルニチニチソウ)。

軽量で扱いやすい50mmマクロ。描写が柔らかいので花を撮るときに割とよく使っている。マクロレンズはレンズの前玉が奥に引っ込んでいる物が多い。近接撮影の焦点調節に長い繰り出し量を確保するため、鏡筒を長く作るのだという話。