第6回文学フリマ札幌フリーペーパーとか
明智です、明智が通ります。どうも、神山です。
2021年10月3日、第6回文学フリマ札幌、お疲れ様でした!!月末読書会としての参加は初めてでしたが、fromHや安田短歌会での参加と同様、今回も様々な方にブースにお立ち寄りいただき、フリーペーパーやLiNKの案内資料、"ザブ"こと『月末読書会 THE BOOK』をお手にとっていただき、大変楽しい時間でした。
なんとか本の形でみなさんのお手元に届けられてよかったです、感想などお待ちしています!! ハッシュタグ「#月末読書会」でよろしくね!メインはTwitterですが、インスタとかTiktokで感想を呟くかもしれないなら、そこまでリーチを広げていきます、頑張ります。
今回の本、反省点も多いし、配布物やブースの作り方も気配りが足りておらず、大変申し訳ありませんでした。今回の記事は、途中で在庫がなくなってしまったフリーペーパーに補足リンクを入れたもの、編集後記を公開します。A5で4ページのもの×2種とA5で1ページ分なので、結構な分量となりましたが、お楽しみいただければと思います。※このフリーペーパーが特段ザブの紹介になってないのも反省点です。
あ、通販分の在庫は少ないですがあります!そのうち告知しますのでよろしくお願いします!
もう助けてなんていわないよ、フランチェスカ。
こんにちは、月末読書会主催のうちの一人、神山六人です。
以下の文章の原型を書いていたのは、オリンピックが開かれており、金メダルと感染者数速報がSNSのタイムラインやニュースサイトに並ぶような時期でした。今回はフリーペーパーとして、近年の北海道の文化と政治、フィクションとノンフィクションについて考えたエッセイをお送りします。
2021年3月29日にゲンロンカフェにて行われた『さやわか×武富健治×春木晶子 北海道を衝け―番外地はいつミルクランドになったのか』というトークイベントにて「北海道は外部からどのようなイメージを持たれているのかを内面化し、自己イメージの操作に特化している土地だ」という話があった。「北海道らしさ」を他都府県からのイメージを参照し、再生産する気風があるということだ。
GWに、白老や登別といった胆振地方を観光した。この近辺は、「ウポポイ=存在した・しているアイヌ」「伊達時代村=存在しなかった江戸時代」「登別マリンパークニクス=存在しなかった西洋の城を模した水族館」が共存しているという空間になっている。較べると、登別が極めてフィクション・エンターテイメントによって観光客の注目を集めてようとしているのに対して、白老はアイヌのノンフィクション性やポリティカルな正当性によって注目を集めようとしている土地ということがわかる。これらは相反しているようだが、どちらも外から持たれるイメージをどのように操作したいのか、という意図の部分で合致している。
もちろん、場所としての観光地だけでなく名産品にも、イメージの操作は付きまとう。養殖マス、白老牛、たらこについても、品質や効能などの科学による裏打ちがあるものの、そのようなエビデンスは、牧歌的で大らかな北海道らしさ、ブランドを打ち立てるための一要素として使われている。
そんな北海道らしさに、過度に縛られてしまったアニメ作品がある。『フランチェスカ』だ。北海道ローカルで2014年7月から2クール、つまり半年の期間放送された、北海道を舞台とし、カワイイ女の子のゾンビが活躍するアニメ作品である。そのあらすじは、「石川啄木がゾンビとして甦り、誤って新選組を復活させてしまう。新選組は現代の北海道をEZO共和国とすべく、侵略を開始する。その危険を察知したクラーク博士(ゾンビ)は新渡戸稲造(ゾンビ)と共に、人造人間?フランチェスカを蘇らせ、北海道を守るべく新選組と戦う」という、誰もが知っている北海道にまつわる偉人のイメージを利用した異様なものだった。
アニメ全話を収録したDVD-BOXも持っているし、様々なトークやライブイベントにも参加したという身で正直に言おう。『フランチェスカ』は典型的に失敗した地域振興アニメ、クソアニメであったと。
箱館戦争を戦った土方歳三ほか新選組が登場したり、北海道大学の関係者として、クラーク博士だけでなく新渡戸稲造が登場したりするにも関わらず、フランチェスカは現実の北海道史を下敷きにしていない。作品内における北海道史は、超・超古代北海道文明ナンマラシバレルネェ王国が崩壊し、超古代北海道弁が使われる時代がやってくる、という始まり方をする。その後は縄文時代から始まり現実の歴史をなぞっているかに思えるが、鎌倉時代に源義経が内地から稚内へ逃げてくる、さらに源義経=チンギスハン説を用いてモンゴルへ渡らせる、という伝説的な歴史を採用したりする。時を経て箱館戦争勃発、五稜郭の戦いや、クラークたちが生前北海道大学にいたことが描かれるも、その間にアイヌがいたことは描かれない。
現実の北海道史はおおまかに次のようなものである。縄文時代以後、内地は弥生時代に変遷したが、北海道はそのまま続縄文時代に入り、アイヌ文化へと変遷していく。江戸時代になり、松前藩が誕生することでいわゆる「日本史」と再合流する。そして明治時代を迎え、開拓史が置かれた1869年に「北海道」が誕生する。この歴史のなかで、和人によるアイヌの征服行為があったのは確かだろう。その後、北海道は開拓100年を記念した塔、百年記念塔を建立し、さらにその51年後、開拓151年目である2020年には民族共生象徴空間:ウポポイをオープンする。
7年前、フランチェスカは北海道発のアンデッド系ご当地アイドルとして、萌えキャラクター文化を通して北海道ブランドに付加価値をつけるコンセプトのもとで生まれ、石狩振興局の公式PRキャラクターとなり、官民一体となった地域振興としてアニメなどのコンテンツを進行させていたプロジェクトであったにもかかわらず、先住民族や文化、北海道以前の「アイヌ」について深く考えていなかったのだ。
短期間で北海道のPRを兼ねながら、さまざまな制限のうえでアニメ作品をつくった結果、名産物や名所とキャラクターを絡めることが経済/経営戦略的な限界だったのだということも認識しているが、ゴールデンカムイが流行り、ウポポイがPRされている2021年から観測すると滑稽ですらある。
道民から見たアニメフランチェスカにおける日常シーンは、あまりに普遍的であった。アニメが終わった後も、フランチェスカたちのように、当然大通公園でビールを飲み、ジンギスカンを食べることができると思っていた。
しかし、そんな日常すらいまここにはない。もちろん、日本全体がそうではあるのはわかっているが。2021年の札幌の現実は、オリンピックで競歩やマラソンが開催するということで、大通公園の中心部は柵に囲まれ、芝生は剥がされ、テントだけがある空間となってしまった。コロナ禍で各地のお祭りも、イベントもなくなっていく。鈴木知事は、安倍元首相が発出する前に、道独自と名付けた緊急事態宣言を出した。これは本当に感染症を抑え込みたかったのかもしれないが、結果として皮肉にも1年以上ものあいだ、自粛を要請され、文化が細り続ける生活の先駆けでしかなかった。
まとめよう。フランチェスカの北海道観は、アイヌと和人・過去と現代の功罪を取り入れたものではなく、名産地や景勝、偉人を扱った観光的な需要に応えるためイメージを操作するものだった。いま、現実の政治もイメージ操作に近づいている。フランチェスカがクソアニメであるならば、同様の戦略を選んでいる政治もまたクソ政治ということになってしまうだろう。
一方、文学フリマについて、以前は札幌のランドマークであった札幌テレビ塔にて開催されていた。真夏の灼熱のなか人々がひしめき合うイベントは、今回当初予定されていた札幌コンベンションセンターや、この北海道自治労会館にはない特別さ、北海道・札幌における文学とはなにか、という問いを抱えた空間だったと思う。イメージの操作は政治や経済で行うには危ういものである。しかし、文学はむしろ、イメージの操作をすることが重要である。今後も札幌テレビ塔で開催されることは難しいのかもしれないし、特色を出すには明示的に「アイヌ」というジャンルを入れることなどわかりやすい形でしか、いまは表現できないのかもしれない。北海道で、札幌で文学をやる、ということはそういったジャンル分けカテゴリ分けによって完成するわけではない。運営者が、出展者が、観客が、各々のイメージを持って、ぶつけて、交わしていくことで、フランチェスカやコロナ禍での政治のようなクソイベントを回避して、札幌でしかありえない「文学フリマ札幌」が生まれていくのだ。
前述のような状況にあることを省み、単純なイメージ操作に明け暮れず、イメージの複雑化、具体性や身体性のような外部への拡張性があり、誰もが参加できるかたちで、問題を捉え、批評し、前進していこう。
ふたたび「助けて、フランチェスカ」といわないで済むように。
2021/9/24 さやわかのカルチャーお白州8月のおたよりを改稿
第6回文学フリマ札幌 あ‐9 月末読書会side札幌 神山六人
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ノンフィクション小説:はじめての月末読書会
ある年、ある月の末の頃。あなたはSNSで見かけた読書会に参加することにした。「月末読書会」というのがこの読書会の名前のようだ。SNSのアカウントプロフィールには次のようなことが書いていた。
「月末読書会@札幌の告知アカウント。現在は隔月でZOOMと対面開催中。2017年5月から毎月(ほぼ)月末に開催。中国茶を飲みながら本を囲んでおしゃべりしませんか?未読でも、本を持ってなくても、大歓迎! @1236_dominion と @psy_nk が交互に主催しています」
今月はちゃんと月末に開催される日らしい。課題本としてトップ画面に挙げられていたのは「XXXの△△△△」という、専門書よりはわかりやすい批評とか評論と呼ばれるタイプの本らしいが、それでも何か理由がないと買わないようなもの。あなたの趣味が偶然XXXで、書名を検索していたらこの会がヒットしたのだった。ということで、読書会アカウントにDMを送り、狸小路の果て、目の前に円柱状のホテルが聳える区画にある中国茶屋「楼蘭」にやってきた。
どうにも、この読書会は中国茶屋さんの一角で、お茶とお菓子を食べながら、本についていろいろなことを話す場のようだ。そろそろ開催時刻の5分前、意を決してあなたは楼蘭の扉を開けた。カランコロンと軽快なベルの音、茶色を基調とした中華風の店舗内に、パッと見店員の姿はない。カウンター奥の厨房から、なにか調理をしている音がする。あそこに人がいるのだろうか。
あなたはどうしようかと思いながら、ゆっくりと店内に入る。奥の方のテーブル席から大学生風の男性が目を向けてくる。テーブルの上には「予約席」の札。そしてアルコールランプとガラス製のヤカン。おそらくあの席が読書会の会場なのだろう。しかし店員もいないし、と、あなたが迷っていると、厨房の暖簾を開けて、小柄な女性が顔を出した。
「ああ、気づかないですいません。いらっしゃいませ」
お店のマスターらしい。一人か二人で切り盛りしているのだろうか。
「あの、読書会に…」と言うと、マスターが、
「じゃあそちらですね」と、奥の方のテーブル席を案内してくれた。
促されるまま、あなたはテーブルの前にやってきた。すると、座っていた男が
「お好きなところ、と言っても困りますよね。じゃあ、向かいにどうぞ。あと二人くらい来る予定です」と言った。もう開催時間直前なんだけどな…。
「こちらがメニューです、日替わりランチはエビチリ定食です」と、メニューを渡してくれた。見たこともないお茶の名前がズラっと並んでいる。マスターは厨房に戻っていった。ランチもある?あなたが呆然としていると、男が
「主催の神山です。えっと、-さんでよかったですか?」と言った。
-はあなたのSNS上での名前である。
「あ、はい。えっと、はじめまして。よろしくおねがいします、えっと…」
「お茶の種類多いので迷いますよね。読書会の参加費にお茶代とお茶請けが含まれていて、お昼ごはんがまだだったら別途にオーダーしてください。ぼくはこの後チャーハンを食べますし。ああ、気にしないでください。大体この読書会は時間通り人が揃うの稀ですし、あんまり格式張ってない、日本で一番不真面目な読書会なので」
そう話しているうちに、マスターがチャーハンを持ってきた。角煮が乗っている。おいしそうだ。しかしこの読書会、大丈夫かな、と不安に思いながらあなたは、配膳を終えたマスターに
「ランチは先にごはん済ませてきたので大丈夫です、お茶は、うーん。すいませーん、お茶なんですけど、烏龍茶でおすすめってありますか?」と、伝えた。
「ちょうど昨日入荷したばかりのお茶(あなたには茶葉名が聞き取れなかった)があるので、それにしますね」とマスターは答え、カウンターへ入る。
もぐもぐと、神山がチャーハンを食べている。自分は読書会に来たのではなかったか…?とあなたが心配していると、カランコロンとベルの音がした。
「いらっしゃいませ、ああ、そちらです」マスターの声がする。読書会の参加者らしい。
背の高い白髪交じりの男性がやってきた。30代後半だろうか。彼はあなたの隣に座った。
「あ、お久しぶりです~□□さん。こちらは-さん、今回初参加です」神山が挨拶とあなたの紹介をする。
「そうなんですね、よろしくおねがいします。すいませーん、ジャスミンティーお願いします」挨拶をしながら、マスターに注文をする□□。
なんやかんやとチャーハンを食べおわった神山、あなた、□□の三人で自己紹介やちょっとした本の話を済ます。
「あれ、もう一人はまだですか」とあなたは聞いた。すると神山はスマホを取り出し「今日はここです、Hey Latte!」と言った。
『あ、こんにちは!準備できたんですね!』スマホから声がする。Latte、もう一人の主催のひとだ。
「食べ終わったし、そろそろお茶もそろうから、始めましょうか。まずはLatteさんの自己紹介ね」と、神山が言うと、ほんとうにちょうどマスターがお茶を運んできてくれた。それぞれお盆に載っており、お茶によって茶器が違うらしい。急須みたいなのもあれば、筒状のものもある。あなたが興味深く配膳された茶器を見ている。
『Latteです。のっぴきならない事情で今日はZOOM参加です。Siriみたいに扱ってください。趣味は仏具集めということになっています。瓢箪も好きらしいです』スマホはよくわからないことを言っている。
そうこうしているとマスターお湯の入ったヤカンを持ってきた。何度でも飲めるらしく、アルコールランプに火をつけ、ヤカンを台に置く。二杯目以降はセルフらしい。注ぎ方も教えてくれる。これでお茶請けがついて1000円は安すぎるのでは…?とあなたは楼蘭の経営が心配になった。
「では、『XXXの△△△△』読書会、はじめます。わりとカチッとした本でしたが、読了している…のは僕と-さんだけですかね。じゃあ、頭から読みながら各章について話すスタイルにしましょう」
と神山が口火を切り、そのまま本を頭から要約しながら読み進めていった。
途中途中で、Latteや□□、あなたが注釈やツッコミ、そして脱線をしながらも、本についてあることないこと語っていく。いつの間にか終了時間がやってきていた。途中でマスターがドライフルーツや蒸しパンなど、いろいろなお茶請けをもってきてくれたりと、リラックスしながらも、ひとりでは気づけなかったり、考えもしなかった読み方を他の人はしてるんだな、面白いな、とあなたは思った。
最後に、Latteが次回の課題本について紹介し、神山にお金を渡して、4人は席を立った。カランコロン、店先で神山が今後のスケジュールや、文学フリマ札幌に出店することなど、いろいろと話している。
「今日はありがとうございました、また気になる本があったら来ますね」
あなたはそう言って、最寄りの地下鉄駅を目指すのであった。
以上が、ハンドルネーム:-(ニノマエ)こと井上あなた、最初の月末読書会参加の記録である。
2017年5月から、つづく
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編集後記
久々の本づくり、久々の文学フリマです。どうも、神山です。
我々こと月末読書会side札幌は、月に一回、ジャンルを問わず評論・批評・哲学書・文化史などの本を一冊課題図書として札幌の喫茶店(中国茶が美味しい!ランチが美味しい!)に集まって読書会をしています。もう一人の主催は労働者であり大学院生のLatteさんです。
この読書会、おそらく日本国内で開かれている読書会のうちでは指折りのふまじめな読書会。レジュメがないどころか、読了してなくても参加はOK、なんなら本を開いてなくてもOKだし、手元になくてもいい、ないない尽くしの読書会なのです。基本的に丸一冊を拾い読みしながら、最初から最後まで一緒に読んでいく、というスタイルの読書会となっています。そろそろ色々な読書会をしているひとたちに怒られるのでは。
休み休みではありますが、2017年の5月末から始め、5年目に突入しています。これがいつまで続けられるものなのかわかりませんが、私個人としては何らかの形で読書、執筆、発表の活動を続けますし、Latteさんも研究ほかの活動を続けていくこととなるでしょう。
コロナ禍ということもあり、ワクチン接種などもあることから、まったく自由にスケジュールを組んで何かをするというのが難しいここ1年半ですが、本書は全くそれと関係なく、計画性のなさによってカツカツのスケジュールの中、制作に励んでおり、いま、あなたの手元に紙の本があることを祈って書いています。
どこまで来年以降、世界が健全・安全を諦めてほどほどな健康・安心を選び取るかわかりませんが、気軽に旅行や酒宴、フィールドワークや読書会などに行ける世界になることを祈って。
2021/9/24 午前零時 自宅にて
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いかがでしたでしょうか。
「もう助けてなんていわないよ、フランチェスカ。」は何度もnoteで登場している文章の最終版と言えるかたちになりました。当初は「フランチェスカの話」「北海道のイメージ操作性の話」とバラバラだったものを、現在の政治状況を踏まえた「おたより」として合わせたものが最終版のつもりでしたが、単なる北海道の政治や経済についての不安を前面に押し出したものではなく、文学フリマというものを噛ませることによって、創作だけでなく評論、批評といった活動を通して複雑なイメージ操作を主体的に行うことの肯定と、ひとつの会場に人々が集まり物理的な書籍を介してコミュニケーションをとっていくことによる想像力の重要性みたいなところに前向きにつなげられてよかったのではないか、と思っています。
「ノンフィクション小説:はじめての月末読書会」は、レポート的に書きながら結果として小説ではある、という三文小説となりました。ノンフィクション枠で出展するからには!と思い書いたものになります。大体こんな感じで読書会をやっていますよ、というのが分かりやすく書けはしたかな…。
編集後記は本当に末尾の日に、つまりイベントの一週間前に書き上げたものになります。月末読書会紹介noteをベースにいろいろ書いてみました。
次回の文学フリマ札幌もブース参加したいですね。ではでは。
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