モノクローム寫眞展4ありがとうございました。
まぁ、一番の自信作は最後の一枚ですよね。どうも、神山です。
今回は2020年6月27年~7月1日に参加したテーマ展:モノクローム寫眞展4へのあとがきと感想になります。
あとがき+
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。紆余曲折あり、4点の縦写真と12点の横写真の変則組み合わせによる展示となりました。スマホで見る写真に近づける、というテーマを置き、「枠に収まる縦写真」「さわれる横写真」の2パターンを往復できる、という意図により、このような展示形態となりました。
実際はあまり横写真を引き出してまでは見てもらってないような気もしますが(仕方ない)。さて、前回参加したシンメトリー展から、展示の際に、1枚はセルフポートレートを入れようと思っています。これは、写真が撮影者と被写体の非対称性によっている、というものへの反抗というか、フェアプレイでありたいという傲慢というか、そういうものからきています。まぁ、単に僕は自分のことを(いまのところ)誰よりも知っているから、というのもありますが。基本的にレンズを通して見るのは自分以外の他者であることは、これまでの写真の共通見解だったと思います。
「新写真論」のなかでは、スマホとSNSにより、(これまでプリクラや写メに閉ざされていた)自撮りが現実に氾濫している、ということ(これは僕のざっくりとした読解です)が書かれていますが、それでも男性カメラマン自身の写真に直接顔が写っているものは少ない、あるいはあまりに工夫が無い(彼が撮る写真は創意工夫にあふれているのに!)と思ってました。僕のセルフポートレートも特に工夫があるのか、といわれればないのですが、それでも自分が女性ポートレートを撮るときの視点を意識しながら、構図なり被写界深度なりを考えたつもりです。僕の顔アップが一番素敵と言ってくれた方もおり、めちゃくちゃうれしかったですね。「自分×日常」というよりは「自分」ですが、遅いインターネットにおける第3象限へのアプローチな気もします。
タイトルこそ特撮ドラマ「ウルトラQ dark fantasy」第19話を用いておりますが、一方で「モノクロの君に恋をする」という坂上秋成の小説への意識もあり、今回のモノクローム寫眞展では女性ポートレートを中心とした作品群となりました。両作品とも傑作ですので、この機会に見たり読んだりしてみてくださいませ。
今回の展示、参加者がそれぞれ被写体も撮り方も見せ方も違っており、モノクロ限定という縛りだけがギャラリー全体に統一感を齎しているなぁ、という印象でした。巨大な虎、豚の顔、船、路地、ヒト、いろいろなものが同時にみられることはとても贅沢だなと思いました。これがフルカラーなら煩かっただろうな、ということもあり、絶妙なバランスになっていたかと思います。
それでは、いつかまた、どこかでお会いしましょう。
ではでは。
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神崎緤陽
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神山六人
撮影:神山六人@photo_1236
Profile:北海道千歳市出身、在住。趣味は読書と写真撮影とコスプレ、短歌、数学など。自分のカメラを持ってから10年ちょっと、ポートレート撮影をするようになってから7年くらい。抽象概念として「恋」と「喪失」が好き。
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