今更聞けない!? DXって何 Part 5|時間と心の余裕 編
本シリーズでは、DXとは何なのか?について、できるだけ分かりやすく解説しています。
ここまで4回にわたり、DXの基礎構造をたどってきました。
『今更聞けない!? DXって何』シリーズ
いよいよ最終回、いってみましょう!
この記事を読んでほしい人
管理職・チームのリーダー
自組織におけるICT/DX推進の担当者
仕事に追われて疲れ果てている人
1. DX時代に必要なのは、”新しいことを始める時間と心の余裕”
①組織のトップの悲願=ビジネスモデルのDX
ここ何十年も、日本の人口は減り続けています。
それはつまり、「市場の縮小=同じことを続けていては収益ダウン」を意味します。
さらに、DX時代に突入し、市場競争力を上げるためにはどの業種業界でも「新たなデジタルサービスを伴う、顧客目線での価値創出」が鍵となっています。(国も推進しています。)
すなわち、DXの三本柱で説明したところの、ビジネスモデルのDXがそれにあたります。
しかしながら、どの業界でも人手不足であり、既存事業もいきなりやめられない…。
そんなジレンマが、多くの現場にあるのではないでしょうか。
既存事業も維持しつつ新しいことを始めるには、業務効率化(既存事業に対する人的コストDown)が必要です。
何かを始めるには、そのための時間を確保しなければ、結果的に残業続きになるなど無理が生じて、長続きしないからです。
②日常業務に忙殺されていませんか?
仮にあなたが、毎日仕事パンパンで残業続きなのに、上司から「新しいDXの企画を来月までに出して」と言われたら、どうでしょうか?
ギリギリとっていたバランスが崩れて、全部投げ出したくなる…そんな状況になりませんか?
そしてそんなギリギリの状況では、新しいアイデアなど思いつくものも思いつきませんよね。
2. 筆者の例
筆者は普段、クライアント組織のDXサポートを本業としてチームをマネジメントしつつ、社内のDXも担当しています。
①トレードオフの原則:何かを始めるなら、何かをやめる
両立するにあたり、時間の確保は必須でしたので、バックオフィス業務を徹底的に見直し、効率化(ムリ・ムダの排除と自動化)をしています。
これをやらなければ、筆者は休日も仕事をして、家族からは大ブーイングをもらい、心身共に疲れ果てていたことでしょう。
(この“知恵袋”をまとめる気力も発想もなかったと思います。)
②NOT TO DOリストの習慣化
最近では、毎週の定例ミーティングで、
NOT TO DOリストに登録すべきルーティーン業務
廃止orどう自動化するか
について、チーム内でよく議論しています。
こうすることで、本当にやるべき重要な仕事にフォーカスすることができるのです。
(これに関しては次回以降のシリーズでお届けします!)
よって、「ビジネスモデルのDX」には「バックオフィス業務のDX」(と、それに伴う「人材のDX」)が必須のプロセスといえます。
3. 今後の予定
この“DX知恵袋”では、「バックオフィス業務のDX」事例を多数ご紹介します!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
DXの必要性、そしてどこから始めるべきなのかが、何となくご理解いただけたことと思います。
今後の記事では、多数の事例をご紹介しますので、是非お楽しみに!