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9割が間違う競合分析の落とし穴!「真の競合」は実は、あなたのもっと身近に...
今回は、上記の記事で紹介した戦略立案5ステップの3つ目の「真の競合」の特定を紹介!
「うちの競合は○○社です」
経営者の方々とお話しする中で、よくこのような声を耳にします。
確かに同業他社は重要な競合相手です。
しかし、実はそれだけでは競合分析として不十分かもしれません。
なぜ従来の競合分析では不十分なのか?
多くの経営者や事業主が陥りやすい落とし穴があります。
それは「競合=同業他社」という固定観念です。
実際のビジネスにおいて、顧客の選択肢は私たちが想像する以上に広がっています。
例えば、あなたが小さなカフェの経営者だと仮定してみましょう。
スタバやコメダなど、近隣の他のカフェだけが競合でしょうか?
実は、コンビニや、自宅での淹れたてコーヒーも、立派な競合となりうるのです。
「真の競合」を見つける3つの視点
効果的な競合分析のために、以下の書籍の3つの視点がとても参考になったので紹介します!
カテゴリーの視点
これは最も一般的な競合の捉え方です。同じ業界で、類似のサービスを提供している企業を指します。例えば、美容室であれば近隣の他の美容室がこれにあたります。ジョブの視点
顧客が「実現したいこと」や「最終目的」に注目する視点です。例えば、「痩せたい」というジョブに対して、ダイエットサプリとパーソナルジムは異なる商品でありながら、競合関係にあります。タイムの視点
これは最も見落としがちな視点です。顧客があなたのサービスを利用する「時間」を何に使っているかを考えます。例えば、リラックスという文脈では、カフェや漫画喫茶、ヘッドスパ、足ツボマッサージ、サウナ、そしてネットフリックスや読書も競合となりえます。
実践:自社の真の競合を見つけるコツ
顧客の声に耳を傾ける
「どんな時に弊社のサービスをよく利用されていますか?」
「他にどんな選択肢を検討されましたか?」
このような質問から、意外な競合が見えてくることがあります。顧客に憑依する
顧客がどのように時間を使っているのか、24時間の行動を、まるで憑依するかのようにリアルに想像してみましょう。新たな競合が見えてくるはずです。生成AIを活用する
ChatGPTやGeimini、Claudeなどの生成AIに「カテゴリ」「ジョブ(あるいはベネフィットでもOK)」「タイム」の3つの視点における競合分析を依頼してみてください。予想外の回答など得られるはずです。
競合分析を活かした戦略立案
正確な競合分析ができれば、次のようなメリットが得られます:
・市場における自社の立ち位置の明確化
・より効果的な差別化戦略の立案
・的確なマーケティング戦略の策定
まとめ
適切な競合分析は、USPの明確化、そしてコンセプトメイクをする上で欠かせません。
つまり、あなたのビジネスの成長における重要な一歩となります。
ぜひ明日から、新しい視点での競合分析を始めてみてください。