情熱

2016年シーズンが終わった。
浜寺監督率いるREDSは4位で終了した事により、2017年はより一層厳しい道になる事になった。
そこで、浜寺監督以下コーチ陣がシーズン終了後に集合して、2017年に結果を残す為にミーティングが行われた

主力コーチ約10名が集合し、各々で反省やこれからの事を語った。

僕は練習時間の短さ、やらせないとやらない学生達、指導者が引っ張らないといけない事を主に話をした。

ただ、僕が話をした事は後の祭りの話やと思った。シーズン中に僕も本気で修正しようとしなかったんやと思う。終わってから言うても、仕方なかった。後で言うんやったら1年間通してもっと出来る事あったんちゃうんかいな。って思った。

その数日後にオフェンスコーチの谷長コーチ、田代コーチに誘われて、飲みに行った。
この3人で話をすることは良くあった。

谷長コーチと田代コーチは志山大学出身ではなく、関西の強豪大学出身。
志山大学とは違うマインドを持ってるし、勝つための情熱や知識もあった。
本当にこの2人に出会って僕は変わった。
常に刺激を受けていた。
谷長コーチは高校の大先輩でもあった。
僕は後輩としても可愛がってもらった。
そのご飯の席で、僕は問いかけられた。

誰の為にフットボールのコーチをしているのかっちゅー事や。

学生の為や。

それがわかってたらえぇ。
俺は来年やるよ。ほんまにやる。
やらせなあかんわ。嫌われてもえぇやん。
嫌われてもえぇから、ほんまにやらせなやらんわ。勝とうや。情熱なかったら出来へんやん。
お前は情熱ある。だから出来る。
妥協せんとこな。俺も変わるから。

谷長コーチはそう言うてくれた。

僕は、この言葉が全てなんやな。と思う。
学生の為に日本一になる。
勝たせたらなあかん。
情熱を注いで学生と常に向き合わなあかん。

これが原点やな。再確認。常に再確認。
やと思う。

2017年を迎える前に大きな人事があった。
浜寺監督が2016年の12月に監督を解任された。
2017年の続投は誰が見ても難しかった。
これは僕達コーチ陣もわかっていた。
本人は、精神的にも厳しかったと思う。

そして4位のチームの立て直しに抜擢されたのが、2015年を最後にREDSの監督を退いた猪田さんやった。

ここから激動の2017年シーズンが始まる。

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