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#39 カレーを食べたかっただけなのになぜかインドの農村に拉致され、大量の女子大生の前で日本代表スピーチをした話

インドは、時々向こうから勝手に”やってくる”時がある。

カレーが食べたかっただけなのに、気付いたらよくわからない状況に巻き込まれていた、というのはインドあるあるだ。

今回は、プネーの後にちょっとだけ立ち寄ったコラプールという街の話。

コラプールはプネーからバスで3時間ほど。文化圏的には西インドに属するのだが、東京でも西インド料理を扱うお店が増えていて個人的に注目していた。

西インドはココナッツと唐辛子を多用する、北インドと南インドの中間のような料理があって面白い。

新しい街に着いたらまずすること。それはカレーを食べることだ。カレーを通して、その街がどんな場所なのかを掴む。カレーは口ほどに物をいう。

なかなかに混雑しているParakhという店を見つけ、Mutton Thaliを注文。

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これ、見事なまでに肉しかない。お前はノンベジを頼んだんだから肉を食いたいんだろ?と完膚なきまでに叩きのめされる感じだ。

唐辛子とマトンが大好きな方には朗報かもしれないが、この街では本当に唐辛子とマトンしか食べられなかった。

味は素晴らしい。赤と白のスープはそれぞれタンブラ・ラッサ(赤い汁)、バンダララッサ(白い汁)といい、豚骨スープならぬ羊骨スープ。これはおかわり自由で、ボーッとしているとどんどん注がれてしまう。

骨ごとよく煮出した羊のスープに唐辛子を中心にスパイスを加えたのが赤、ココナッツミルクなどでマイルドにしたのが白。山羊の出汁が効いている。

これをラーメンにしたらうまいのではないか。Rassaは汁とかカレーとかそういう意味らしく、南インドの黒胡椒スープ、Rassamにもちょっと似ている。さらに、煮出したマトンの骨付き肉をグレービーで炒めたものが右下のマトンスッカになり肉の破片がキーマカレーになるという無駄のない構成だ。ただ、スッカは出し殻なので骨ばかり。
これをヨーグルト漬けの玉ねぎとバークリという穀物のパンで食べる。

うまいんだけど、僕に野菜をくれないか。コラプールの人たちはベジ料理は食べないのだろうか。

食べ終わったあと街を散策してみると唐辛子専門の市場があり、そこでは通り沿いにあるお店のすべてで山盛りの唐辛子を売っている。大抵はシワシワの唐辛子であり、あまり辛くない。カシミールチリの仲間かもしれない。

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夜は、友達にオススメされた別のお店でマトンターリーを食べてみる。

味付けは違うが、またも同じような構成であった。マトンキーマカレー、バンダララッサ、タンブララッサ、チキンカレー、マトンスッカ、別種のマトンカレー。

あまりにも肉肉しい。コラプールの民よ、何を考えているんだ。

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美味しいんだけどちょっと強すぎて、毎食食べるには疲れてしまう。

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