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ギーポディライスとマサラおせち

度を超えた原理主義のチューンナップはもはや創作の域に達している。

せっかく毎日インド料理漬けの生活をしているので、可能な限り東京マサラ部室での暮らしを描き、記録に残しておくことにする。カレーを中心に起きた出来事や考えたことをカレー哲学の視点で記していく。毎回1000〜1500字くらい。

ギーポディライスとマサラおせち

理性なんて欲望の奴隷であって、情念が先立ってそこに後から理屈づけしているだけなんじゃないのと思うことは多い。己が欲望に従って動いているということに無自覚であることは実は恐ろしいことなのではないかと思う。自分が欲望を止められない、この世で一番美味しいと思うものの一つがギーポディライスである。

ギーはインドの澄ましバターで、バターよりも純粋な脂肪分が多い。ポディはスパイスと豆のふりかけであるが、その成分の多くは結局塩である。ライスは当然炭水化物。日本米やバスマティライスよりもソナマスリライスやポンニライスにかけて食べるのが好きだ。

バター醤油ご飯みたいなもので貧乏くさいけどハマるメカニズムはある。脂肪、ミネラル、炭水化物といえばまさに人間が必要とする栄養分だ。

さらにそこにアミノ酸たっぷりの唐辛子やスパイスの香りが食欲をくすぐる。独特の香りが立ち上りパラパラにほどける炊き立てのポンニライスの香りが澄ましバターの香りに包まれ、そこから抜けるようにするどい塩分が舌を刺す。まろみの中にじんわりとうまみがあるところに味蕾が反応する。

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