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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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#カレーシェアハウス

随時更新:『東京マサラ部、インドを作る』のガイドブック [index]

旅に出られない僕たちが東京にインドを作るために始めたカレーシェアハウス東京マサラ部室ですが、早いもので設立より半年が経過しました。まだまだインドは完成していませんが、少しずつカレープレイヤーの集まる場として機能し始めています。数字で言えば、いままでに500を超えるカレーが作られ、来客述べ人数は100人を超えました。 カレーシェアハウスで生み出されたカレー、遊びに来てくれた人、カレーの基礎研究レポートについて発信するカレーシェアハウス公式マガジン『東京マサラ部、インドを作る』

日本にインドを作るためのメンバーシップ「東京マサラ部オンライン」を始めます。

インド料理を遊び尽くすサークル「東京マサラ部」は拠点を移し、さらに活動を加速させていきます。 メンバーシップへの参加は下記リンクから。既に10人ほどのメンバーが参加してくれています! 2年前、「日本にインドを作る」という目標を掲げカレーシェアハウスを立ち上げました。インドに実際に行けない中、シェアハウスを狂気の渦の中心とし、インド亜大陸の料理を食べたり作ったり考えたりする活動を続けてきました。 活動詳細はこちらに詳しく書いています。 この夏、東京マサラ部室は拠点を移し

インド式の引っ越し:カレー哲学の視点

沖縄東村で地元のおじい達30人にヒージャービリヤニを食べさせてきた話【東京マサラ部活動レポート】

観光が苦手だ。名所が安全に整備されたパック旅行に辟易する。剥き出しの生を実感し、踊り狂いたいと常々思っている。そういう意味では、願いが叶った今回の沖縄旅だった。 公民館の講堂に鳴り響く三線と、泡盛ですっかり酔いが回りカチャーシーを舞い続けるおじーたちがおよそ30人。小さな子供ならそのまま煮炊きできそうなサイズのシンメー鍋いっぱいに入っていたはずのマトンビリヤニはもう跡形もなく、ただビリヤニマサラの香りのみが漂っていた。シナモンとカルダモンの有り難みのある香りが、蒸し暑い沖縄

忖度のないバキバキビリヤニバトル:カレー哲学の視点(22/03/19〜22/03/26)

思った以上に冷え込んで、仕舞い込んだはずのヒートテックを取り出してまた着てしまった。そんなあなたに贈るニュースレター。 バキバキビリヤニバトルを開催先日、7人のビリヤニストが一堂に介してビリヤニを作り、忖度なしにフィードバックをし合う「バキバキビリヤニバトル」を開催しました。 それぞれのビリヤニに対し、固さ・香ばしさ・塩味・グルーヴ・油っぽさ・旨味・スパイス感・ギルティ度の軸を定めて評価しつつ、自由記述でコメントをし合うという有意義な会でした。 人によってこれだけのバリエ

カレーで曼荼羅を作って、すぐに跡形もなく消し去ろうと思った:カレー哲学の視点(12/26〜1/1)

2021年の年末、巨大なカレー曼荼羅を作ることにした。 チベット仏教の砂曼荼羅チベット仏教に、完成したのちすぐに壊される砂曼荼羅というものがある。 修行の一環として、色とりどりの砂を少しずつ丁寧に落とし、気の遠くなるような長い時間をかけてカラフルな曼荼羅を作っていく。曼荼羅は悟りの境地に達した人の観た風景を形にしたものと言われる。 こうやって砂粒を落としながら細かい作業を延々とひたすら続けていく。最終的に曼荼羅が出来上がったら祈りが捧げられ、すぐに高僧によって壊され、川に

マスタードと甘味、厳格な菜食寺院料理が入り交じるオディシャ料理とは。【東京マサラ部活動レポート】

どうも、カレーシェアハウス【東京マサラ部室】を拠点に活動し、インド亜大陸料理の情報を発信し続け日本にインドを作り上げることを企む秘密結社、東京マサラ部です。怪しいものではありません。 東京マサラ部では活動において毎月のテーマを決めながらインド亜大陸料理を作り、動かない旅を続けています。旅の模様はこちらのマガジンにまとめています。 主な活動として、住民が中心となりつつオンラインでゼミメンバーを集めLINEグループを作っています。 興味のある方を巻き込んでともにリサーチをし

一周年イベントおつかれ/東京にインドはできたのか?/今週美味しかったお店:カレー哲学の視点(10/10〜10/16)

一週間あっという間ですね。今週は東京マサラ部室一周年イベントの準備と雑事にずっと追われていました。一年後、どこで何をしているのか。 東京マサラ部室一周年イベント東京にインドを作る、を掲げて去年の10月に立ち上げた東京マサラ部室。今回はマサラ部室で一年を過ごしてきた集大成というか文化祭のようなイベントになったわけですが、たくさんの方に応援していただき、結果としてそれなりの反響もいただくことができました。やりきった感があり、なんだか大変スッキリとした気持ちになれました。 第一

アーンドラゼミ/ガネーシャ生誕祭SPターリー/アーンドラ料理を作る会:カレー哲学の視点(21/9/5〜9/11)

1週間に一度は新大久保で買い物をしているのですが、わけわからないネパール語しか書いていない野菜とかたくさん売っているし、知らない言葉が飛び交っているし異国気分が味わえるのがめちゃくちゃいいですね。ちょっと歩くだけでいくつもの言語を聞くことができます。ー東京マサラ部室も一年後くらいには新大久保に移転したい...。 ローズファミリーストアでアーンドラ料理に使われる冷凍のゴングラを買ってきたのだが、お店を出て通りを歩いたら真っ白なクルタを着た長髭のムスリムのおじいさんが歩いてきて

大江カレーさんと東京マサラ部室【東京マサラ部活動レポート】

高円寺の大江カレーさんが東京マサラ部室に遊びに来てくれました。3月のゴア月間に引き続き二度目の来印となります。小規模なカレーパーティをやりつつ、カレーについてあることないこと語り合う、久しぶりにゆったりとした時間となりました。 大江カレーさんは、これだけ世でスパイスカレーが全盛の中、シンプルで危うい、カッコいいカレーを作られている方です。いまはお店を休業されているのですが、お手製の素晴らしいカレーをいただいてしまいました。 自分はあのチキンカレーが特に好きで、行くつもりが

アーンドラ・テランガーナゼミを開催【東京マサラ部活動レポート】

玉ねぎ炒め比較実験/カレーのなくならない家/バナナの花が予想以上にキモかった件:カレー哲学の視点(21/7/25〜7/31)

日曜日:玉ねぎ炒めの比較実験炒め玉ねぎの比較実験をした。詳しくはこちらで。 結論、強火炒め玉ねぎと弱火炒め玉ねぎはうまいこと使い分けると幅が広がりそう。 カレー作りにおいて疑問に思っていながらやりすごしていることは無限にあり、玉ねぎ炒めもその一つだった。強火で直情的に炒めた玉ねぎと弱火でぐじぐじ炒めた玉ねぎは香りと味において全く違うということはなんとなくわかっていたけど、手続きを経てしっかり比較できたのでこの結果を今後のカレー作りに活かしていきたい。多分こうなんだろうなって

カレーの玉ねぎを強火で炒める必要はあるのか?比較実験@八丁堀wacca【東京マサラ部活動レポート】

カレーを考えることは玉ねぎを考えることだ、と俺は古くからじっちゃんに言われて育ってきた。特に、飴色玉ねぎを作ることはカレー作りにおいて最重要な課題とされてきた。 実際に飴色玉ねぎの作り方について調べてみると、大きく分けてレシピには二つのパターンが登場する。 両方とも同じ飴色玉ねぎではあるが、同じ脱水量(重量)を目指すにしてもたどり着くまでの時間や工程、温度変化が異なるため当然味わいも異なるはずだ。 では、具体的にどのように異なるのだろうか。八丁堀のカレー屋wacca三浦

ケーララ月間まとめと6月タミル月間の予定【東京マサラ部活動レポ】

東京マサラ部5月のテーマはケーララ料理。 その地域の料理の概観について簡単にまとめ、実際に作ってみた料理たちのレポートやその他実施イベントなどに関してもろもろレポートします。 この記事は購読者限定記事となります。 5月に書いた記事や東京マサラ部活動のまとめと、6月やろうと思っていることなどを書いてみます。毎月末に更新します。 ※更新遅れてすみません! ★5月の更新記事★ ケーララ料理とはケーララ州はインドの南西の方に位置する州です。Kelala(ケーララ)という名前は