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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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#インド

随時更新:『東京マサラ部、インドを作る』のガイドブック [index]

旅に出られない僕たちが東京にインドを作るために始めたカレーシェアハウス東京マサラ部室ですが、早いもので設立より半年が経過しました。まだまだインドは完成していませんが、少しずつカレープレイヤーの集まる場として機能し始めています。数字で言えば、いままでに500を超えるカレーが作られ、来客述べ人数は100人を超えました。 カレーシェアハウスで生み出されたカレー、遊びに来てくれた人、カレーの基礎研究レポートについて発信するカレーシェアハウス公式マガジン『東京マサラ部、インドを作る』

現代インドにおいて高級料理文化が発展しているのはどこなのか?デリーで過ごした一週間のフィールドノート

なぜか画像がアップされていなかったのでやり直しました。 そろそろ3ヶ月のインド滞在も折り返しのため、雑記を残していこうかなと思い書きます。10月からムンバイのファインダイニング「Masque」でインターンとしてキッチンに潜入し4週間が経ちました。こちらもそろそろ折り返し。書きたいことは本当にたくさんあるのですが週6で通っていて帰りは深夜なのでマジで時間がない。そちらに関しては全部終わってからまとめて書く。 そもそも「Masque」を選んだのはイギリスのメディア企業が主催す

大都会ムンバイにおける最近の生活

毎朝7:30になると掃除のおじさんがドアを鬼のようにノックしてくる。気が向いたら開けて床を掃除してもらう。南ムンバイのエアビーに住んでいるのだが、階下に降りる(マンションの部屋の中に2階がある)とホストのおじいさんが毎朝震えながら神像にお祈りしている。目が合うと二階に行けもしくは外に行け、とジェスチャーしてくる。ホストのおばあさんは基本的に金の話をしてくる。お前らにはゲストという概念が無いのか。だいたいいい匂いがするとか料理の話をして一旦ごまかす。

スパイスは農作物だよなあという話

京都で長年インド料理店を経営されているムガールの方が登場したポッドキャストをたまたま聞いた。もう4年前に収録されたものだったが。この時点で33年ということなので実に37年ということになる。古いお店なのだが古いインド料理店の味はしない。ランチで食べたダールタルカが異常に美味しかった。 昔の苦労話などを話されていた中で、スパイスのクオリティが最近ようやく上がってきていて、ひと昔前はコリアンダーパウダーの香りすらも実はよくわかっていなかったと語っていた。当時はエスニックブームより

会社を辞めて京都の大学院生になり、屋台でチャイやカレーを売りながら学費を稼いでいるよ #印度乳業

最近人生が散らかってしまっていて(自分で散らかしているのだが片付けるのが苦手)、死ぬまでに一度やってみたかった「京都で学生」というやつをやっている。さらになんやかんやあって5月からチャイやカレーを売る屋台活動を始めた。東本願寺のフェス、京都市役所前、佛現寺、クエスチョン、アンテルームなど色々な場所に立て続けに出店して疲弊し、身を削った分いくつかの学びもあった。屋台実践を通して見えた風景を少しだけ共有できたらと思う。 こちらのテキスト(https://www.jstage.j

シャンティニケトンで出会った田舎のベンガル料理 #カレーだいしゅき手記

シャンティニケトンはインドの西ベンガル州に位置し、コルカタからは北西に位置する。インド国歌とバングラデシュ国歌の作詞者であるラビンドラナート・タゴールによって設立されたビシュヴァバーティ大学があり、街全体が世界文化遺産に指定されている。大学のキャンパスがある街というよりは、街全体が大学であり、その中に街があるという状況らしい。どういうこと。 シャンティニケトンとタゴールには以前から関心を寄せていて、かなり前にKindleで買ったこの本を読んでいた。著者はプロビール・ビカシュ

メンバーシップ参加者へ、年末のご挨拶とお知らせなど

今年も大変お世話になりました。メンバーシップ加入者の方向けにご挨拶とお知らせです。 2023年もいろいろありましたが、応援して下さりありがとうございました。皆様のおかげで少しずつですが活動が前に進んでいる気がします。どっちが前なのかはよくわかりませんが。 「日本にインドをつくる」という、漠然としつつも壮大なプロジェクトを始めたのが3年前で、今年で4回目の年末となります。 2020年末は72時間で72種類のカレーを作り続けるという初期衝動の塊のような企画をし、2021年末

ワダを400個揚げて知った、手離れの良いワダ生地の作り方【レシピ】

先月末は高円寺阿波おどりの機会に便乗し、かりい食堂さんのところでサンバルとワダを大量に作ってばら撒いてきた。高円寺印度化計画と題し、今後も少しずつインド化を進めていく所存。 高円寺阿波おどり自体は今年四年ぶりの開催だった。コロナ前と同様だったら見込まれる来場者数は100万人という話で、道に人間がごった返している状況を想像したけどあづま通り商店街は全然そんなことなかったね。 営業時間は昼間だけだったこともあり、ワダ400個、サンバル15リットル作ってしまったが売れたのは10

「牛乳観が変わる」放牧牛乳の魅力を伝える吉祥寺のミルクスタンド

吉祥寺で百年続く牛乳屋が一念発起し、全国の放牧牛乳の魅力を伝える日本唯一のミルクスタンドを立ち上げた。一発で牛乳嫌いの「牛乳観」を変えた放牧牛乳について、牧場経営主へのインタビュー、世界最大の牛乳生産消費国であるインドでのエピソードを交えながら紹介する。 牛乳嫌いだった牛乳屋「武蔵野デーリークラフトミルクスタンド」は吉祥寺井の頭通り沿いに2022年6月にオープンした。特色が豊かな全国の放牧牛乳を、作り手の顔が見える「クラフトミルク」と銘打って紹介している。ミルクスタンド自体

【ビハール・ウッタルプラデーシュゼミ参加者専用】情報集約用note

東京マサラ部オンライン「ビハール・ウッタルプラデーシュゼミ」参加者専用のnoteです(初月無料になりました)。2023年3月のゼミ開催期間、ここに情報が徐々に集約されていきます。主に日曜の夜に更新します。 2023年3月の大まかなスケジュールです。 <スケジュール> ・3/5(日)21:00〜    キックオフミーティング ・3/11(日)福岡嘉麻市イベント「嘉麻スパイス祭り」   ・3/26(日)21:00〜アウトプットミーティング    <コンテンツ内容> テー

南インド旅の相談に乗った

インド旅行に必要なのは、金とパスポートと、それから口ずさめる一つの歌さ! インド旅の相談にのった旅に出たい。漠然とそう思う時は日常生活に何かが不足している時だ。もしくは、何かから逃げ出したい時だ。旅に出たところで別に何かが解決するわけではない。いや、解決したくない。「みんなが興味のあること」とか「問題解決」とか「人の役に立つ」とか「ためになる」とか「おすすめ」とかうんざりだよ。そんなしょうもないことばかり毎日考えていたくない。ためにならないことばっかりをしたい。 旅の最中