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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する…
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活…
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2024年10月の記事一覧

現代インドにおいて高級料理文化が発展しているのはどこなのか?デリーで過ごした一週間のフィールドノート

なぜか画像がアップされていなかったのでやり直しました。 そろそろ3ヶ月のインド滞在も折り返しのため、雑記を残していこうかなと思い書きます。10月からムンバイのファインダイニング「Masque」でインターンとしてキッチンに潜入し4週間が経ちました。こちらもそろそろ折り返し。書きたいことは本当にたくさんあるのですが週6で通っていて帰りは深夜なのでマジで時間がない。そちらに関しては全部終わってからまとめて書く。 そもそも「Masque」を選んだのはイギリスのメディア企業が主催す

ディンディッグルの人気屋台で教わったタミル式ビリヤニの作り方

もう半年前のことだが、ディンディッグルに行った時に人気のビリヤニ屋台で作り方を教えてもらった。夫婦二人で営んでいる屋台で、場所がいいのかひっきりなしに人が来て毎日短時間で完売する。分量がはっきりしていない点が多いのでレシピというにはあまりにもアレだが、ビリヤニを作る上でいくつか参考になるポイントはあると思う。 マハリンガムさんの友達のクマールさんに紹介してもらって行ったのだが、1日目は待てども待てどもやってこず待ちぼうけをくらい、二日目にやっと教えてもらうことができた(ケー

大都会ムンバイにおける最近の生活

毎朝7:30になると掃除のおじさんがドアを鬼のようにノックしてくる。気が向いたら開けて床を掃除してもらう。南ムンバイのエアビーに住んでいるのだが、階下に降りる(マンションの部屋の中に2階がある)とホストのおじいさんが毎朝震えながら神像にお祈りしている。目が合うと二階に行けもしくは外に行け、とジェスチャーしてくる。ホストのおばあさんは基本的に金の話をしてくる。お前らにはゲストという概念が無いのか。だいたいいい匂いがするとか料理の話をして一旦ごまかす。

ムガル料理とはなにか

デリーといえばムガル料理だ。柄にもなく高級レストランDum Pukhtのラムビリヤーニーを食べた。店内はムガル帝国宮廷をイメージしてか銀白色の装飾で満ちており、ラクナウ風のビリヤニで全体的にしっとりしており、柔らかく炊かれたラム肉は最高に美味しかった。デリーで食べたものの中で一番美味しかったかも。肉をおいしく食べるために少し米が軽視されている感じはしたが、お世辞なしで美味しかった(なますてクッキングとインドで会うと基本ビリヤニばかり食べている気がする)。 店名にもなっている