妊娠した大学院生の就活_備忘録#1
就活はM2、D2と経験しているけど今回は抱えてる事情が違いすぎて(笑)これまでと同様に動いても無鉄砲だということで、まずは前例数少ないであろう妊娠出産した学生の就活情報の収集から始めることにしました。
そこでドクターキャリア相談会(オンラインありがたい!大きくなってきた腹を隠すべきか迷わなくていいし、かと言って隠せるような服装では浮いて行けなかったりするので。)に参加してきました。
相談できる内容は主にキャリアパスについて、かつ嬉しいポイントが、キャリアパス形成に伴うもろもろの事項(ライフイベント等への対応など)について、とあったのが決め手で即参加予約を取りました。
#ダイバーシティ推進 をキーワードに情報収集を
あとポイントは【ダイバーシティ推進】というキーワードです。ダイバーシティ(国籍、性別、年齢、障害、価値観…といった色んな個性を受け入れていこう、そうすることで企業や社会のパフォーマンスが上がっていく!という動き)の中でも日本では女性活躍のところから取り組もうというという企業が多いので、出産育児があることを前提に人材育成に注力しているそうです。
なので私もダイバーシティ、女性活躍というキーワードで今後の就活を進めていこうと思います。
相談相手は自分と同じ経験を持つ人に
さすがキャリアもライフイベントも相談OKと謳っているだけあってアドバイザーの方々は育児経験のある女性が多く、相談したい・相談しやすいかもと思えました。
今までは相談相手は別にこだわりはなく、本当に老若男女関係なく自分の思うがままに今の現状、話したいこと、聞きたいことを伝えていました。でも今、妊娠してみて初めて、というよりは出産育児経験のある方と相談してみて初めて、より安心感を得られる時間だったな、と感じました。
なにより共感してくれることが救いだったのと、やっぱり同じ経験をしている人の話の方がスッと頭に入って来やすいんだなと実感しました。
初めての妊娠、かつ身近に妊娠した人もいないのでこれから起こる出産とか赤ちゃんとの生活、育児に不安を抱くこともできないくらい現実味に欠けている状態でした。
そんな状態を現実に引き戻してくれたのは、やっぱり経験者とのお話でした。「つわりはどう?」とか「今6カ月だったら腰や脚の付け根が痛くなってくるんじゃない?」とか、占い師のごとく言い当ててくれるのが心地良かったです笑。今の体の状態を言い当てられたあとから、今後起こる具体的な問題(預け先、手伝ってくれる人の有無etc.)をお話してくれるので、地続きの問題として認識できました。単に私の想像力不足が過ぎるだけかもしれませんが。
こういうキャリア相談以外で、20代後半~30代かな?という女性とお話することがあり、妊娠してることを伝えると「私は子育て経験がないのですが」という前置きが入ることが多かったです(もちろんお気遣いだと思うし、子育てに関する有益な情報は提供できないですよというリマインドだと分かっていますが)。そこでなんとなく突き放されたような、いや私もあなたと同じ子育て経験のない側の女だったのに…みたいな気持ちになったので、私は寂しいんだなと気付きました。
あと男性の場合は「僕も子どもいますよ!大変だけど可愛いですよ!」みたいな、明るくカラッとした話をしてくれることが多かったです。嬉しそうで何よりだと思いました。今のところというか、ニュアンスの共感を求めて男性に相談することはあまりなさそうだと判断しました笑。
つわりがキツかったこと、早産や流産にならず無事に産めるかという不安、まだあと〇カ月も先か…という果てしなさ、胎動がポコポコある不思議な感じとか、言葉にできない微妙なニュアンスの気持ちは【身体で体験した/してない】【体験できる/できない】の違いがある分、共有できなくて当たり前なんだな~と気付きました。
今まで私はあまり人に対して共感・共有を重視していなかったので、共感してもらえる喜びと同じ経験をしたんだという共有のありがたみを実感してます。なのでこういう経験をこれからは私も誰かに還元したいなと思います。
早い段階で自分の生き方を決定しない
小さい子と触れ合う機会もほぼなく過ごしてきたので、『家庭』『出産』『子育て』『ワーキングマザー』といったカテゴリに無関心というか、私には無縁の関係ない世界の話と思っていました(ちなみに『妊娠』は生理やPMSが毎月経験していた分、割と近くにいたカテゴリでした。さらには避妊に関連して、妊娠の仕組みとか女性の身体と健康について身近でした)。
逆に興味のあるカテゴリは『バリキャリ』とか『専門職』とか…なんというか身軽で、自分の身一つで頑張れば頑張るほど成果を出せる!みたいなところに憧れてました。実際、大学生活では実験のために深夜3時までラボ→お風呂入るためだけに1時間帰宅→ファミチキ食べながら4時にラボに戻って実験データ取る→7時に寝に帰る、みたいなこと繰り返していたので、かつそれを楽しんでというと誇張ですが自由の効く生活という点でこれもアリ!と思ってました。
今では人間不変なことなんてないんだなと痛感してます。どんどん環境も変わるし、あんなに「私は変わらない!強固な意志があるんだ!」と思ってきた価値観・考え方さえも変わっていくんだなぁと思うと、流れに身をまかすという言葉に嫌悪感を抱いてた過去が不思議です。
だからこそ、早い段階で自分の生き方を決定しないことが大事だったなと思ってます。自分の心は不変じゃないということを念頭に置いておくべきだということをアドバイス(自戒)として残します。
「私は結婚もしない!子どもも要らない!」と決めてたから、真逆の環境になってから慌てて情報収集をしている訳です。なんとなくでいいから「もしかしたら子ども持つかも~」くらいのスタンスでいたら、もっと視野を広く、柔軟でフットワーク軽く過ごしていたかもしれないです(例えば子どものいる人と友達になってたり、そういうコミュニティに顔を出してたりとか行動が違ったかも)。
アドバイザーとのQ&Aメモ
Q. 就活のとき、妊娠中あるいは子持ちということを自ら暴露する必要はある?伝えると落とされる要因になるかもと不安。
A. 伝えたほうが後々自分が働きやすい。特に生まれた後、急に仕事を抜ける・休むことが出てくる可能性は高い。産休育休、時短勤務など会社の制度が整備されていても、周囲の人(一緒に働く人)の理解があるかないかで自分の働きやすさは変わる。
社内風土、雰囲気、過去の取得率の実績等で、子育てと両立しながら自分の思うように働けるかを事前に確認しておくことが、会社にとっても自分にとっても都合が良い。
Q. 産んだ後のイメージができていますか?
A. 出来てません!
→産後6週間は法律で働けない仕組みになっている。大体の人は8週間ほど休んでいる。
そして生まれて6カ月経つ頃には母体からもらった免疫が落ちてくるので病気にかかりやすい状態になる。赤ちゃんを保育所に預けてたりすると熱が出たらお迎えに行かないといけない。すぐに頼れる両親等がいない場合、夫か自分が仕事を休むことになる。
Q. 理解のある企業の探し方・企業の子育てに対するスタンスをみるには?
A. くるみんマーク認定されているか、HPに「女性活躍」「次世代育成」が入っているか着目してみる。
社会保険制度に入っている企業かどうか。休業中に国からの支援を受けられるので要チェック。
とにかく生まれてみないと分からない(健康か、よく泣く子か、よく寝る子か,、母乳しか飲まない子かミルクも飲む子かetc…)とは色んな人に言われたので、気負いすぎずに確認すべきところはきちんと確認して頑張っていこうと思います!
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