20代で産めるならラッキー
だと思って前向きに、博士論文に取り組んでいます。
博士に進むより前、修士で地元の国立大から県外の他大学院に進んだ時点で結婚さえも自分の人生イベントには想定していなかったので。
結婚に至る男女交際にも、さらにその前段階の恋愛感情にも、特段の興味を示すことなく、正直、周囲から「ロボットなの?」とか「実は宇宙人説」を囁かれて思春期も過ごしてきたような人間が、少し人間らしくなってきたかもしれないです笑
生来、感情が遅れてくるタイプなので、恋愛感情とか恋人関係とかそういう情緒的な部分が未熟だったことが関係してるかと思います。
あとは高校で理系クラス選択した時点から、男女比が圧倒的男性多数という環境に慣れすぎて、自分の性別を女性と認識したことがあまりなかったことも関係あるかもしれません(別に自分の性別を男性と思っていたわけではないけど)。
私は上記のように生きてきたので、絶対結婚したい!子ども産む!みたいな理想や目標もなく。
たまに世間を騒がす「女性は必ず子どもを産むべきだ」「若いうちにたくさん産め!」みたいな意見を目にした時、「えぇ~…」と困惑する程度で、自分に言われてるとはゆめゆめ思わず。若い女カテゴリ、子ども産む可能性のあるカテゴリ?に自分が入ってるなんて思わなかった人間でした。当事者意識0で他人事感丸出し。
「いつか…」と思うなら
私は【子ども持つ/持たない】も【結婚する/しない】も自由であるべきという考えです。その人自身が心の底から希望するならしてみればいいし、したくなければしなくていい、ほんのつい最近まで私がそうだったように【したい/したくないの意志さえまだ未定】という段階の人は、いつか考える時期が来れば考えればいいさというスタンスです。
一つ考えが変わったとすると【いつか考えたらいいさ】という考えが、
【先に考える機会を意識的につくっておくのも大事かも】となったと思います。
いざ自分が結婚妊娠したら「もう少し早く自分の方向性を固めとけばよかったな、そしたらもっと余裕持って情報収集できたなぁ」と感じたので。
20代で産めることをラッキーと思った理由
赤ちゃんを見たとき可愛い…ってなったり、従兄甥姪と会うの楽しかったり、そういう経験の“瞬間瞬間”で子どもいたら面白そうだなとふんわり感じていたので(“常に”ではないことが肝で、常に思っていれば行動が具体化できて早かったかもしれない)、子どもはアリかナシかならアリ派だったからという前提です。
その前提のもとで理由は2つあります。
色んな最新の技術・情報を息を吸うように取り込んで、新しいことにどんどん挑戦して、知らない分野でも「とりまやってみるぞ!」と勉強を開始できるのは、なんとなくこの20代がピークなんじゃないかなと、30歳が見えてきた【今】感じていることです。
私は結婚して初めて他人と一緒にひとつ屋根の下に暮らしてみて、寝る時間、食事のタイミング、3食食べるetc…大小合わせてかなり生活が変わりました。それでも夫との価値観の違い、生活習慣の違いに「ふーん、そういうもんか」と適度に受け入れて、たまに適当に流しつつ、のらりくらり適応できてるのは、今がまだ価値観とかが凝り固まってない柔軟な時期だからだと思ってます。
だからこそ、身体が急速に変化していっている日々に加えて、来たる新生たんぱく質との共同生活に適応するのは、私にとっては【今】がラストチャンスな時期かもと感じてます。
しかもただ産んで赤ちゃんとの生活が始まるだけじゃなく、私の場合、博士審査も就活も同時並行なので、より体力気力が必須な環境でもあるので。
よく聞く“妊娠は奇跡”というフレーズに対して妊娠がなぜ奇跡なんだ?不妊の方が少ないんだから普通じゃないのか?と思っていました。
全体としての奇跡と言うより、自分一人ひとりにとって奇跡だからか、と妊娠して常に不安がどことなく纏わりついてくる生活を過ごしてきて分かった気がしました。
自分の身体で起こってることのはずなのに、産婦人科で内診を受けないとどうなってるか知りえないもどかしさ。
いつもと違う体調や精神に「妊娠は病気じゃない」と言い聞かせてもなお怖い、未知から来る恐怖の底知れなさ。
健診の度に、緊張して、ホッとして、指定された次回健診日に「遠い…」と白目を剝く繰り返しでした。
白目を剝きながらつわりで動けないからこそ、横になりつつ操作できるスマホでどうしても色んな情報を仕入れてしまいました。
流産の確率やダウン症などの染色体異常のリスク、奇形、先天性の重い病気…
こういうリスク、確率を(もちろん一概には言えないけれど)【若いんだから心配しすぎなくていいんだ】と安心できたのが良かったと思います。(結果はまだ分からないのですが…!)
妊婦健診の写真とつわり地獄から人間生活を取り戻すまでの記録
【1回目受診】
妊娠してるか確認の尿検査と正常に子宮内に着床しているか確認の内診。
自分でも市販の検査キットで陽性見たから「そうですか」くらいの感想。
子宮内妊娠かどうかは初知り。
■ちなみに…子宮外妊娠(異所性妊娠)だと手術になる。胎児はそもそも育たない。
【2回目受診】
心拍確認。心臓に流れる血液の拍動を超音波でみてるだけでまだ音は拾えない。
心臓の動きから音に変換したものを聴かせてもらったけど、つわり地獄の始まり頃で、ひたすら吐き気と口の中の気持ち悪さに脳みそ持ってかれていたので感動とかなし。
■ちなみに…心拍確認できないと妊娠継続が怪しくなってくる。初期流産は染色体異常が原因だから母体も医者もどうしようもないけど。
【3回目受診】
つわり地獄が少し楽に(慣れ?)。
こんなに苦しんでるんだからきっと…と期待していくも、大した大きさじゃなくてつまらない。
胎芽?もう胎児と呼ぶ時期だったか定かではないけど、成長具合的には週数通りの順調さだとのことで安心。
【4回目受診】
前回からたった2週間後(病院変えたので間隔せまめ)で人感すごくある画像を見れて謎の達成感。
終わりの見えない24時間つわり地獄が、休憩時間のあるつわり地獄にチェンジしてた時期なのも相まって、人間性を取り戻しようやく感動を覚える。
【5回目受診】
つわりが消えてきて、人間生活へ回帰したおかげで前向きに日々を過ごせるようになってきた時期。
うごうごしてるエコーを、生きてるみたい~と他人事のようにぼんやり見てた。
でもこの週に、夜寝る前の仰向けになってた時に胎動かも?というポコポコした内臓の微々たる動きを感知(腸の中の空気の動きみたいな)。
【6回目受診】
初の経腹エコー(これまでずっと経腟エコー)。
あの自動で仰向けに倒れて大股開く椅子に座らなくてラッキーと思ったら、そのあとに普通に経腟で子宮頸管の長さの測定と胎盤の位置の確認があった。
やっぱあるんだ…と思いつつ天井見てた。我が子は経腹プローブの方見てた。
この頃にはかなりボコボコ胎動ある。我が子はパワー系かもしれない。
何事もなく順調に10ヵ月間母子ともに健康でいられるか、ちゃんと無事出産に至れるか、いくつもの不安を乗り越えなければいけないと知りました。
あんな初めは目に見えないような細胞の塊が人間に育つなんて不思議です。
今日が1番若いという言葉を使って、今日という1番若い新鮮な私からバリバリ栄養を吸い取れば良いよ!と思って、裏でカルシウムと鉄分だけは必死に摂取してます。
母体の摂取するカルシウムが足りないからって、ひとの骨勝手に溶かしてカルシウム取っていくシステムって本当に遺伝子の考えることはサイコパスだなと思ってます!
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