相対論と量子論
一般相対性理論はその名に反して一般的ではない。
決定論であるからだ。
問題は特異点だけではないのである。
ところで、
素数を求める計算法はいくつかあるが、完全ではない。そこで素数の分布に着目したリーマン予想が成功を収めつつある。
代数方程式を代数的解法で解こうとしても4次までしか求められない。そこで数学界でも指折りの美しい理論とされているガロア理論が出てくるのである。
ミクロの世界の運動は複雑である。だから確率的に捉えようとする量子力学が出てくるのである。
確率論は測度論に立脚している。また、フーリエ解析もやはり、測度論に立脚し、そのことで区分的になめらかでありさえすれば良い。
微分幾何学もまた、測度論によって一般化され、幾何的測度論というものが存在する。
量子力学はマルコフ過程の応用であるが、マルコフ過程はエントロピーを生成する。そして、重力とはエントロピックな力である。
全ての根底には、ヒルベルト先生の方針通り、測度論、延いては数学基礎論があるのである。
アインシュタインが神はサイコロを振らないと言ったらしいが、神が作った世界が不完全だとしても、それは神が不完全であることを意味しない。むしろ(非量子論的)重力の神こそが不完全である。