経済学3大理論の整理
ミクロ経済学は放っておけば安定するから放っておこうと言う。マクロ経済学、マルクス経済学は放っておくと不安定になるから介入して安定化させようと言う。
つまり、目的自体は安定化で共通している。
それを踏まえて、ミクロ経済学の公理と定理を見てみると、効用最大化と限界効用逓減則がある。効用を最大化すると限界効用が逓減して消費行動が停止する。
最大化したところで安定する量としてはエントロピーがある。
エントロピーは示量性の量であり、足し合せることが可能である。したがって価値の総和というGDPの考え方が可能である。また、変化の方向性を規定するという意味で時間の流れを規定しているとも言えるため、労働力の価値を時間で規定するという考え方も可能である。
ところで、実際の経済の過程としては需要予測に基づいて生産、つまり労働が行われて労働価値が生じ、できた製品の一部が消費されて効用価値を生じる。その差は在庫管理、または処分の費用となる。それら自体、サービスとして展開できれば価値となるものであるため、社会全体としては常に価値は増大している。しかし、生産者だけに目を向ければそれは負の価値となる。だからこそ政府が介入して買い支えしなければならなくなる。
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