花澤香菜の曲たち : 最新アルバム「blossom」(2022)など

こんにちは。

昨日新しいアルバムも出たので、ざーさんこと花澤香菜の話をします。2022年2月23日発売の最新アルバム、『blossom』も含め、何枚かシングルやアルバムをご紹介。

花澤香菜について

花澤香菜(はなざわかな)は、みなさんご存知の人気アニメ声優です。ちなみに、「ざーさん」というあだ名は、本人としては気に入ってないそう。

「とにかく売れっ子声優だ」ということと、歌手としても活躍してるということを押さえていただければOKです。

ラジオとかで窺う限り、どうも本人は天然そうなイメージ。いまWikipediaを見ると、AB型とのことでしたが、全く納得です。

歌手として

最近の声優は、キャラソンや主題歌だけでなく、純粋に歌手としての活動もされている方多いですが、御多分に洩れずです。

2012年、シングル「星空☆ディスティネーション」でデビュー。デビュー当初から、ANIPLEXなどSME系レーベルでしたが、2021年にポニーキャニオンに移籍。

いわゆるシンガーソングライターではなく、かなり幅広く楽曲提供を受けています。初期は、ROUND TABLEの北川勝利からの提供が多かったものの、最近は槇原敬之や、橋本絵莉子(チャットモンチー)、ポルカドットスティングレイなどからも提供を受けています。

【ご参考】声優として
1989年生まれ、幼稚園児の頃から子役として活躍。その後、テレビアニメ『LAST EXILE』(2003年)にて声優デビュー。
出演した代表作は、パッと思いつくだけでも、『〈物語〉シリーズ』の千石撫子役、『宇宙よりも遠い場所』小淵沢報瀬役、『鬼滅の刃』甘露寺蜜璃役、『五等分の花嫁』中野一花役などなど。
とにかく、天性の透明感のある声で大人気の、売れっ子声優です。イメージに反して割と色んなタイプの役をやってる

ぶっちゃけ、曲によって当たり外れがめちゃくちゃある(個人の感想)。声優としては理想的な美声が、浮世離れし過ぎてて、歌手をやるにはちょっと独特すぎる

こういうわけで、ハマってない曲は正直聞くに耐えないけど、一方で声が映えて魂持ってかれそうになる曲もいっぱいある。

というわけで、まぁ、とにかく、個人的にいいと思った曲を駆け足でご紹介します。年代も何もかもぐちゃぐちゃ。私が聞いて欲しい順です。

とにかく、食べるように聴いていきましょう。

最新アルバム『blossom』(2022)

昨日発売のアルバムです!

サブスクだと、CDショップに行く時間がない時でもフラゲ日から聴けるのがいいですよね。

11.「SHINOBI-NAI」

目を引く曲を1曲。ポルカドットスティングレイ提供の、11.「SHINOBI-NAI」です。

バンド名の由来となった毒エイ、polka-dot stingray(学名:Potamotrygon leopoldi)

初出は、2021年発売の同名のシングル。

ポルカらしく、非常に色鮮やかでキャッチーなメロディーと、時たま顔を見せるドキッとする展開、あとカッティングが多用された曲ですね。

声とよくはまってる。正直、歌い込む声質じゃないので、こういうリズミカルな曲はうまくハマりますね。

12.「青い夜だけの」

もう一曲だけご紹介。宮川弾が楽曲提供を行なっている12.「青い夜だけの」です。

宮川弾は、花澤香菜の1stシングル「星空☆ディスティネーション」のアレンジも担当していますね。

初めて聴いた時、ミニマルミュージックか!?という感じですね。繰り返される低音の伴奏モチーフを軸に展開していきます。

もちろん、コーラスやシンセのうわもの、突然外してくるリズムなど、さまざまな仕掛けはありますが、このテンポで聴ける曲を作り上げているのは些か驚きです。

「恋愛サーキュレーション」(2010)

花澤香菜の話をするなら、やっぱり一応紹介しておかないといけないのが、「化物語」の10話OP、「恋愛サーキュレーション」ですね。

原作は西尾維新のラノベ。新房監督、シャフト制作でアニメ化された大人気シリーズ、「物語シリーズ」のOPのうち一曲ですね。

この「物語シリーズ」は、一人の主人公(男)に対して、2〜3話ごとに別々のヒロインの悩み(?)を解決していくというハーレム系異能学園モノですが、驚くべきはそのOP。なんと、ヒロインごとにOPを用意する(2〜3話ごとにOPを使い捨てる)という暴挙に出た作品です。

「恋愛サーキュレーション」は、meg rok作詞、MONACAの神前暁が作曲。ヒロインの一人、千石撫子に扮する花澤香菜が歌うこの曲は、大ヒットしセンセーションを巻き起こしました。

最初の「せーのっ」で持っていかれます。

「magical mode」(2021)

もう一曲、神前暁(MONACA)の作曲の作品を。

いや、もうあれですね。こんな上から目線な発言はアレですが、この10年で神前暁もめちゃくちゃ作曲上手くなりましたね。作詞はやぎぬまかな。

kawaii系サウンドに、独特なリズムとシンコペーションに、くるくると移り変わるフレーズ。そこに花澤香菜の声が違和感なくハマっていますね。口ずさんでみると、結構音程取るのが難しいメロディーですが、メロダインでしょうか。自力ならかなりすごい。

ちなみに、この曲は中国版ZOZOTOWNとのコラボレーションソング。花澤香菜は、中国でも大人気なんですって。

いや、それにしてもリズムのリフレインとか、音色遣いとか、神前暁すごいな。

『claire』(2013)

2013年発売の、1stアルバム「claire」。

キャラクターから離れた、歌手としての花澤香菜ここに在りと知らしめたアルバムだと思います。

12.「眠るサカナ」

作詞作曲は、古川本舗。2009年、ボカロ黎明期のPとして活動を開始し、2011年にはビルボードの優秀インディーズ賞を獲得した作曲家です。

イントロが長いのが、時代を感じさせますね。最近の曲は、イントロが短い、というかほとんどの曲が、イントロサビで始まる印象。

なんというんでしょうか、チルいっていうのかな、こういうの。とにかく、これを聞いた時、「あっ、花澤香菜ってこういう曲も歌えるんだ」と思いました。良い。

リフレインを多用しているのに飽きてこないモチーフ。実は伴奏のリズムが結構特殊なのがその秘訣でしょうか。さすがの古川本舗ですね。

それにしても、「眠るサカナ」ってなんなんだろ???

『ココベース』(2019)

最後に、2019年発売のアルバム、『ココベース』から。

5.「Change!」

作詞はOKAMOTO'Sのオカモトショウ、作曲は同じくオカモトコウキです。

イントロから惹かれるコード進行とリフ。Aメロ裏のボンゴに、間奏のギターソロ、突然のCメロのメジャーコード進行。どれも最高の曲に、気負わない花澤香菜の歌声が映えています。完璧なバランス。

アウトロまでひっかりますねぇ〜。良い。

あと、これは脱線ですが、ボンゴっぽい方がコンガで、コンガっぽい方がボンゴですよね。いつも間違えそうになる。

左がコンガ、右がボンゴ。

おわりに

正直言って、ベタベタなアニソンってあんまり好きじゃないんです。というか嫌いだ。マジで。萌え声に、複雑でテクニカルすぎるコード、ガンギマリ過ぎて逆にダサいキメ。

でも、花澤香菜の曲は、そんなんばっかりじゃなくて、ちょっとトキメイちゃう名曲もたくさんある。

それを皆さんに感じていただければ、この記事を書いた甲斐があるというものです。

だからとにかく、Apple Musicは声優歌手の曲をとりあえず全部「Anime」カテゴリにするのをやめろ。お前はいつもいつも、ジャンル分けがガバガバで適当すぎるんだよ……。

では、また。

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