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身体という資本

健全な精神は健全に肉体に宿る。
若い頃は、本当にそうなのか? と思っていたが歳を取ってみるとそれが分かる。
健全な肉体でないと、頭にノイズが走るのだ。

若い頃は徹夜しようが少し立てば回復したように思う。
けれど、歳を重ねると徹夜で身体が再起不能になってしまう。
そのため、睡眠不足という二日酔い状態でいることになり、パフォーマンスが落ちる。

アラフォーになってくると、健康問題が死活問題になってくる。
ちょっとした不調が長引くのだ。
筋肉痛や怪我、軽い風邪が治りにくくなったり。

これまで積み重ねてこなかったものが一気にばたばたと崩れ去っていく。
アラフォーになってから健康を気遣っても明らかに遅いが、しかし、時間は元に戻せない。
今が一番早いのだから、思いついた事をやるしかない。
重要なのは、ゆったりと長続きする形でやることだ。

これまで全然運動していないのに、張り切ってマラソンを始めたって続く訳がない。
ちょっと無茶をすれば良くて筋肉痛、悪ければ怪我をして動けなくなる。
余計に何も出来なくなって、もっと身体が悪くなるのがオチだ。

長く続けること前提で、「こんな小さなことで良いのか」と思えることと毎日続けることが重要だ。
何度も挫折やら三日坊主やらを繰り返して、ようやくそう学べた。
といって、最もらしいことを言っても続けることは億劫で大変ではあるが。

とにかく、最初に始めた方が良いのは十分な睡眠時間の確保だと考えている。
睡眠時間が6時間を下回れば、脳は二日酔いの状態と変わらないくらいパフォーマンスが落ちるらしい。
酔いどれであれこれ必死に頑張るよりは、とにかく寝た方が良い。

おまけに、睡眠時間が足りないと身体的な抵抗力も精神的な抵抗力も落ちるようだ。
風邪を引きやすくなるし、例えば、ダイエット中にお菓子を我慢するのが難しくなる。
10時間以上など寝過ぎは良くないが、平均8時間くらいの睡眠時間は確保したい。
寝る時間は人によって最適な時間が異なるようだから、まず自分にあった時間を見つけるのが最初のステップとなる。

二日酔い状態から抜け出したら、クリアな頭で次に何をすればよいか考えれば良い。
ランニングなどをいきなり始めるのはオススメしない。
何度も足をくじいて、その度に、もっと不健康な状態に追いやられた。
まずはウォーキングから始めるのが良いだろう。

活動量計などを買うのも効果的だ。
まず、何も意識せずに自分が毎日どのくらい動いているのかを認識する。
僕は、1日5000歩も歩いていなかった。
なので、まずは最低5000歩くらいは歩こうと思って、足りない分を歩くことにした。
調子の良い時は、少し遠回りをして1万歩を歩く。

ただ歩いているだけだが、何もしないよりはずっと良い。
1万歩もあくまで調子が良い時だけで、毎日「すべき」にしないことが大切だ。
最低限の5000歩は担保しつつ、気が向いたらちょっと余分に歩けば良い。
そのくらいの方が長い目で見れば、習慣が続いて少しずつ良いサイクルが回る。

ということまでは分かっている。
しかし、どうにもどこかで頑張りすぎてしまった僕は、今ウォーキングの習慣から遠ざかっている。
せっかく良い習慣に向けての言葉を言語化したのだから、今日はちょっと外に出て5000歩を目指してみよう。

一歩一歩で良いから、良いサイクルを回そう。


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