【Phidias Trio vol.7】曲目紹介: 森紀明《Warum ist das Fragen sinnlos?》
2022年11月12日のPhidias Trio 定期公演「Phidias Trio vol.7 "Live on…"」、いよいよ今週となりました!
7回目の定期公演となる今回は、今を生きる、日本人作曲家の作品を集めたプログラムです。今井智景、牛島安希子、北爪道夫、松平頼暁、森紀明、森田泰之進、渡辺俊哉各氏の楽曲を演奏します。チケットご予約もまだまだ受付中です。(以下のリンクからご購入いただけます。)
公演に向けて、このnoteでは演奏作品についての紹介をしています。今回は森紀明さんのトリオ、《Warum ist das Fragen sinnlos?》です。
Phidias Trioとしては、森さんの作品を演奏するのは今回で2作目となります。
1作目は、2019年12月の「Crossings ~Tokyo × Seoul, Dance × Music~ 」東京公演にて初演した、奏者とダンサーによる作品《Watering》でした。
《Watering》 は森さんならではの探求や挑戦に満ちた、非常に実験的な作品で、演奏者としてもリハーサルから様々な刺激的な経験をさせていただきました。
今回演奏する《Warum ist das Fragen sinnlos?》は、その前年2018年に書かれた作品です。
以下、森さんによる曲目解説です。
静かな緊張に満ちた冒頭から、カフカの内面の深層に迫っていくようなクライマックスに至るまで、4つのモノローグが一つの作品として構築されています。
ダンスやオブジェクトなど、様々な素材を用いた創作に取り組み、さらにジャズや即興などの分野でも活動する森さんですが、この作品においても、緊張感のある時間構築や巧みな構成センスが光っていて、音楽家としての視野の広さを感じます。演奏すればするほど、作品世界の奥深くにどんどんのめり込んでいくような、強い力を持った作品です。
公演詳細
Phidias Trio vol.7 "Live on…"
2022年11月12日(土)
15:00開演(14:30開場)
KMアートホール (渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
一般3,000円 / 学生2,000円(当日券は各500円増し)
プログラム
森田泰之進:Soaring in Circles (ReincarnatiOn Ring V-a) (2021) 舞台初演
牛島安希子:浮遊都市 I (2022・委嘱新作) 初演
松平頼暁:秋山邦晴のためのメモリアル (1997)
北爪道夫:トリプレッツ (1999)
渡辺俊哉:あわいの色彩 I (2017)
今井智景:Weaving (2018)
森紀明:Warum ist das Fragen sinnlos? (2018)
※プログラムが当初の予定より変更になりました。
演奏家の役割のひとつが、楽譜を手掛かりにさまざまな解釈を導き出すことだとすれば、作曲家との直接的なディスカッションは、極めて有意義なもの。演奏は常にアップデートされ、作品は生き続けていく。今回フィディアス・トリオがご紹介するのは、いずれも作曲家との濃密な共同作業を経た、7つの作品。今井智景、牛島安希子、北爪道夫、松平頼暁、森紀明、森田泰之進、渡辺俊哉ら、個性派揃いの作曲家達のユニークな楽曲を演奏する。いま聴きたい、そして後世に残していきたい音楽が体感できる、刺激的な二時間。
チケット購入
https://phidias-vol7.peatix.com/
お問合せ
phidias.trio@gmail.com
主催:Phidias Trio
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
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