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「Trade Mindfully」を読む(8)第6章

Chapter 6
Practice Mindfulness, Trade Mindfully
マインドフルネスを実践してトレードに活かそう

Mindfulness is synonymous with present moment awareness. When we are mindful, our attention is placed on the present moment. Our mind often travels from something we remember from the past to some projected desire or worry about the future. Once we slide into thinking about the past or the future, we have taken ourselves out of the present moment. We are no longer mindful. We are no longer fully aware of what is happening here and now; instead, our mind is preoccupied with a past remembrance or a future projection. In trading, when our mind has shifted away from the here and now, in other words, the market and our trade, our performance suffers.
マインドフルネスとは、今この瞬間の気づきと同義である。マインドフルであるとき、私たちの注意は今この瞬間に向けられる。私たちの心はしばしば、過去の記憶から未来への願望や心配へと移っていく。ひとたび過去や未来のことを考えるようになると、私たちは今この瞬間から離れてしまう。私たちはもはやマインドフルではありません。今ここで起きていることを完全に意識することはなく、過去の思い出や未来の予測に心を奪われているのです。トレーディングにおいて、私たちのマインドが「今、ここ」、言い換えればマーケットやトレードから離れたとき、私たちのパフォーマンスは低下する。

Because we are rarely in the present moment for long, we are not always aware of what is happening now. Instead, we are living a version of reality constructed by our mind, which is not the same as actual reality.
私たちは今この瞬間に長くいることがほとんどないため、今起きていることを常に意識しているわけではない。それどころか、私たちは自分の心が作り上げた現実(仮想、妄想、想像、思い込み)を生きているのであって、実際の現実とは違うのだ。

(ケメコ注)
実際は脳の何%しか使ってないって
よく聞きますよね
脳をフルに使えばポテンシャルはハンパないとか
「ルーシー」って馬鹿馬鹿しい映画もあったし
脳の何%だけ使って チャート分析したり
環境認識したり トレード判断しているのに
心が 考えが 注意力が あっちこっちに飛んでって
わずか何%のさらに何%しか使えていないのが現状
これぢゃあトレードうまくいくわけないよね
「今 ここ」に全神経集中できるようになりましょ
っていうのがマインドフルネス瞑想

Mindfulness is being aware of what is happening now, in the present, with an open, unbiased, and accepting attitude to whatever comes up. It doesn’t mean that we have a totally laid‐back, “I don’t care what happens” attitude toward events. Mindfulness means that we don’t prejudge and become ensnared in what our minds are telling us.
マインドフルネスとは、何が起きてもオープンで偏見を持たず、受け入れる姿勢で、今、現在起きていることに気づくことである。「何が起きても我関せず焉」というような、投げやりな態度を取ることではない。マインドフルネスとは、先入観を持たず、自分の心が語っていることにとらわれないということだ。

Whether it is strong emotions taking over, a cognitive bias or heuristic that is
influencing our actions, or intuitive mind looking at incomplete data, jumping to conclusions, and advocating that certain steps be taken, behind it all is a mind that is telling a story and that story is believed as true. The blind acceptance of whatever the mind tells us as truth is a distinct form of mindlessness that impairs many traders and interferes with effective trading.
強い感情に支配されようが、認知バイアスやヒューリスティックが私たちの行動に影響を与えようが、不完全なデータを見て「直感的思考」がある手段を取るよう主張しようが、その背後にはストーリーを作話する心があり、そのストーリーを真実だと容易に私たちは思い込む。心の作話を何でも真実として盲目的に受け入れることは、多くのトレーダーに障害を与え、効果的なトレーディングを妨げる結果となる。

Mindfulness is a skill and, like any skill, it must be developed through practice.
The more it is practiced, the stronger the mindfulness. We saw this in the research. Long‐term meditators had better self‐control and showed greater changes in the structure of the brain associated with self‐control. Mindfulness is also straightforward. Here is a basic and common mindfulness practice. It is one of the best. Read through the instructions once or twice, and then find a quiet place where you won’t be disturbed for 10 to 15 minutes and try it.
マインドフルネスはスキルであり、どんなスキルもそうであるように、練習を通じて身につけなければならない。瞑想を長く続けている者は自制心に優れ、自制心に関連する脳の構造に大きな変化が見られた。基本的で一般的なマインドフルネスの実践方法を紹介しよう。説明を1、2回読み、10分から15分、邪魔が入らない静かな場所を見つけて試してみていただきたい。

著者はここで
マインドフルネス瞑想の基本のキ
呼吸法のやりかたを紹介

とってもわかりやすい日本語の動画を見つけたので
それを見るのがいいでしょう
飛ばさないで 必要なら何度か 必ず見てね

We place our attention onto something constant like the breath and when the mind wanders off , which it defi nitely will, our task is to notice it and return our attention gently back to the focal point (e.g., the breath). Through this process, we become an observer of our thoughts and feelings, rather than treating our thoughts and feelings as inseparable from ourselves. Until we learn the skill of observing thoughts and feelings, we will be a slave to them. This is the whole goal of this form of mindfulness practice: to notice when our minds wander by observing our thoughts rather than being enmeshed in them, and then to refocus our attention. When we are enmeshed in our thoughts and feelings, we lose contact with reality.
呼吸に注意を向け、心がふらついたとき(それは間違いなく起こる)、私たちがなすべきはそれに気づき、注意を呼吸にそっと戻すことである。このプロセスを通じて、私たちは思考や感情を自分自身と切り離せないものとして扱うのではなく、思考や感情の観察者となる。思考や感情を観察するスキルを学ぶまでは、私たちは思考や感情の奴隷である。思考にとらわれるのではなく、思考を観察することで、心が迷ったときに気づき、注意を集中し直す。思考や感情にとらわれていると、現実との接点がなくなってしまうからだ。

So how does watching the breath help in trading? They may not seem connected, but watching the breath and trading are not as far removed from one another as they might first appear. Think of watching the breath as an analogy for the trading task at hand. Let’s say the trading task is to manage a trade you have on. The trading task involves watching price action and perhaps your indicators for clear signs the market is about to reverse. This trade management task is the same as watching the breath. It has a present focus. When you find your mind wandering and telling you a scary story that the market could turn on you and produce a loss, so you better take your profits, your mindfulness practice will help you see that these thoughts and the emotions that accompany them are simply thoughts and feelings. They do not necessarily reflect the reality of the present market action and they do not have to be responded to as if they were reality. Instead, in mindful trade management, we bring our attention back to the trading task at hand. It’s just like returning our attention back to the breath.
では、呼吸を観察することはトレードにどのように役立つのだろうか?一見つながりがないように思えるかもしれないが、実は、それほどかけ離れたものではない。呼吸を意識することを、目の前のトレーデドに置き換えて考えてみよう。いま仮に、保有中のポジションを見守っているとしよう。プライスアクションと、いくつかのインジケーターを観察し、市場が反転しそうな明確な兆候を探り出そうとする。呼吸を観察するのと同じだ。いま集中すべきは現在(目の前の現実)である。にもかかわらず、心が暴走し始め、いますぐ利益を確定しておかないとマイナスに転じてしまうなどと喚き出す。マインドフルネスの実践は、こうした思考やそれに伴う感情が単なる思考や感情であることを理解するのに役立つ。それらは必ずしも現在の市場行動の現実を反映しているわけではないし、現実であるかのように対応する必要もない。その代わり、マインドフルなトレード管理では、目の前のトレードに注意を戻す。それはちょうど、呼吸に注意を戻すようなものだ。

ここでケメコ語り

吸ったり吐いたり
鼻を通っていくことに
意識を集中することは
「いま ここ」に
意識を集中すること
そのために訓練

雑念が現れては消え
いつのまにか気が散って
注意力散漫になって
気づいたら 無意識のうちに
全く関係ないこと考えてたり
でもそれでOK
心ってそういうもんだから
心ってこういうんもんなんだ
ってよくわかるための訓練

意識が
鼻から吸ったり吐いたりする呼吸から
離れていったら
そのことを批判するでもなく
またやちゃった ダメだなとか思わず
余計なことを考えないようにしよう
とか努力するのでもなく
静かに呼吸に意識を戻す
何十回何百回でも
意識が呼吸から逸れたら
呼吸に戻す
ただそのことの繰り返し

現実から空想 想像 妄想の世界へ飛んでったら
現実に戻る いま ここ この瞬間に戻る
つまり 鼻で吸う息吐く息に戻る

「アダムセオリー」って本の最初で
ワイルダーさんがおとぎ話してましたよね
覚えてない?読んでない?

バイアスかかりまくりの
将来の予想ばかりして
今目の前のチャートに
集中できないパパに
娘のLittle Herenowちゃん
言いましたよね
でも 下がってるよ って
Little Herenow ここ いま
あの子は「ココイマ」ちゃんだったんです
マインドフルネスの化身(妖精?)だったんです
ココイマちゃん ココイマちゃんって唱えながら
ここに 今この瞬間にある現実に
立ち返ってくればいいんです

実践するってことが肝要
継続するってことが必須
本で読んだり動画を見て
頭で理解しても意味がない
実際に毎日の習慣にしないと
毎日5分からはじめて30分とか
1日一回からスタートして
1日数回とか
それこそ脳が変形するくらい
続けなくっちゃ

脳はマルチタスクできない
一度に複数のことをしているように思うときは
ただ注意が散漫になっているだけ
「直感的思考」がだらだら働いているだけ
一点(たとえば呼吸)にフォーカスする訓練を
継続することでシングルタスク能力が高まる

脳はマルチタスクできないっての
トレード特に環境認識やチャート分析で
特に留意すべき点
やたら上位足気にしたり
インジケーターてんこ盛りとか
ローソク足が隠れるくらい
水平線や斜め線だらけとか
脳はマルチタスクできませんよ

【追記】
こどものための絵本ですが
小さなこどもでも楽しみながら
マインドフルネス呼吸や瞑想ができる
簡単な方法を紹介していて
マインドフルネス瞑想初心者にもオススメ゙
ちっちゃなココイマちゃんになったつもりで
取り組んでみましょう
Xに全ページをポストしてあるので
探してみてね