一次創作小説「ドールハウス」設定資料 愛美の人形編
一次創作小説「ドールハウス」の設定を作者が解説していきます。
現在、「ドールハウス」の前日譚となる小説を書いています。
今はゆっくり執筆しています。
この記事を読む前に「ドールハウス」本編を読むことをお勧めします。
「ドールハウス」本編はこちらから読めます。
今回は殺人鬼の少女の愛美の人形について解説します。
なぜ、愛美は人形が好きなのか?
愛美にとって、人形は幸せだった子供時代を象徴する物だった。
一番のお気に入りの人形はマリーだった。
しかし、小学生になると勉強で忙しくなった。
地元の名士である親は愛美に「完璧」を求めていた。
親は勉強に厳しくなっていった。
愛美が中学生の頃、友達だったマリーは親に捨てられた。
日が経つにつれ、大人にならないといけなかった。
でも、愛美は大人になりたくなかった。
愛美が高校2年生になったある日、人形のマリーに似た女性 小柳百合とすれ違った。
愛美は幸せだった子供時代を思い出し、戻りたくなった。
またマリーと遊びたいと思うようになった愛美は小柳百合を殺害して人形に見立てようと考えるようになった。
中学の頃、愛美はクラスメイトにいじめられていた。
友達が少なかった愛美にとって、人形のマリーは「友達」だった。
愛美にとって人形は自分のことを悪く思わない最高の友達だった。
愛美の犠牲者
愛美は殺害した犠牲者の死体を人形に見立てて遊んでいます。
愛美は死体を「人形」、殺害することを「人形にする」と言っています。
愛美の人形遊びの世界はこの作品にとって大事な要素。
そのため、人形のキャラ設定や世界観についてはこだわりました。
小柳百合 (マリー)
百合は愛美が持っていた人形のマリーに似ているので、そのまま名前に使われた。
「人形」をモチーフにしている。
みんなと仲良くするのが好きという設定がある。
衣装も愛美が持っていたマリーという人形の服を再現した物もある。
シェリル (黒川玲)
美夏と春香が目覚めた部屋に居た死体
横にはティーカップが置かれたテーブルがある。
目には造花のバラが刺さっている。
マリーの友達にするために殺害された。
モチーフは「洋菓子」
お菓子が好きな女の子という設定。
愛美にとって一番幸せだった子供時代をイメージしている。
髪は金髪。後ろで髪を結んでいる。
コルベット (青山咲)
寝室に飾られている。
目は縫われていて、ボタンで装飾されている。
いつも眠そうな女の子で幸せな夢を見るのが好きという設定。
服装もパジャマなど夢をモチーフとしたゆるい感じの服が多い。
愛美が小さい頃から持っている毛布とぬいぐるみを託されている。
モチーフは「睡眠」と「現実逃避」
愛美の徹夜して勉強した経験や辛い事から逃れたいという思いから着想を得た。
髪型はロング
さくら (安藤美夜)
和室に飾られている死体
愛美曰く、和風な感じが似合うという事でさくらという名前を付けた。
目にはピンク色のガラス玉をはめ込まれている。
服も着物を着せている。
モチーフは「和風」
髪型も和風な感じ。
ミカエラ (大川鈴)
右目を縫われている。左目には青のガラス玉が埋め込まれている。
片腕はマネキンの腕に取り換えられている。
愛美の不自由な環境を表現している。
服装は愛美のおさがりを着ている。
音楽の才能があって、義手でピアノが弾けるという設定。
愛美からすると自分の分身という位置づけ。
モチーフは「愛美自身」
親から虐待を受けていて、心を閉ざしていたが、マリーと出会い心を開くようになったという設定。
他の犠牲者と比べると、設定が重め。
髪型はショートカット
陽美鈴 (江崎夏希)
美玲はメイリンと読む
目には緑色のガラス玉が埋め込められている。
服装は中国風の衣装。
モチーフは「味方」「東洋」
実は可愛い見た目とは裏腹に武術が強くて、正義感が強いという設定がある。
その設定の由来は愛美が自分を守ってくれる人が欲しかったことから来ている。
髪型はロングかお団子
作者がヨーロッパの貴族が中国の陶器を輸入していたという話からインスパイアされ、中国風のキャラを付けられた犠牲者を思い付いた。
モニカ (川崎春香)
モチーフは「憧れ」
愛美が子供の頃好きだった絵本「モニカとふしぎなふで」の主人公をモデルにしている。
衣装もその絵本の主人公の服を再現している。
愛美はその絵本の主人公に憧れていて、設定も絵本の主人公をベースにしている。
冒険が好きな明るい性格の女の子という設定。
ツバサ (田中美夏)
愛美が美夏の殺害を計画した際に考えた設定
美夏の中性的な容姿を生かして、男役にする予定だった。
マリーの彼氏みたいな立ち位置になっていたかもしれない。
モチーフは「理想の恋人」
愛美の好みの男性をイメージしている。