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架空鉄道の話

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#近代史

【書きかけ】常武鉄道の歴史

通史を書くは長くて大変だが、書きかけのまま漬けておくのも勿体ないということで、書きかけのものを公開してしまうことにした。

常武鉄道の歴史鉄道計画のコンセプト

常武鉄道株式会社は、旧水戸藩門閥の青木恭二を中心に企画され、1922年に設立された。設立の目的は、東京から水戸、瑞龍山、鹿島神宮を結ぶ高速鉄道を建設し、水戸国学を軸にした愛国ツーリズムを打ち立てることである。発想のもとになったのは1911

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常武鉄道#2「常武鉄道戦前史」

常武鉄道#2「常武鉄道戦前史」

前回は理想の汽車系架空鉄道を考えるうえで、半ば必然的に常武鉄道というフィールドが浮かび上がってきたというようなお話をした。
今回は前回を踏まえた上で、常武鉄道が敷設され、汽車が走り、そして現代へとつながる歴史を考える。といっても制作自体は去年の3月末から始めているので、現在に至るまで何度かプロットを白紙に戻して練り直しをしている。そこで、今回は制作途中ではあるが、現在最有力となるシナリオをお話し、

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常武鉄道 #1

常武鉄道 #1

常武鉄道という架空鉄道を考えている。
常武鉄道は上野から水戸までの常武本線を軸に、現実の東武野田線、関東鉄道、真岡鐡道、筑波鉄道、鹿島鉄道、茨城鉄道、水浜線を飲み込んだ路線網を有する大手私鉄の架空鉄道を目指している。

表現の方向性常武鉄道で第一に表現したいことは、汽車が主役となった私鉄の姿である。
私の言う「汽車」というのは、蒸気機関車が客車を牽いて走る運行形態のことを指し、その中には蒸気機関車

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