まあまあの都会で薪(まき)拾いしてみたら結構集まった話
自宅に薪ストーブを設置したものの、一冬使い続けるためには1tぐらい薪が必要だった。。
トンですよ、1000㎏!!そこで東京の住宅街で薪を拾い集められないかチャレンジしました。
街路樹からけっこう枝が落ちてくる
薪を拾えないかという視点で街路樹の周りを見ながら歩ていると結構、枯れ枝が落ちていました。”薪”と呼べるかは少し怪しいですが、太さが2~3cmぐらいで長さが2~3mくらいのやつです。
木が成長すると下の方の枝の葉に日光が当たらなくなるので、そういった用済みになった枝が枯れて、街路樹から歩道に落ちてくるんです。
樹齢が長そうな立派な木の下にはかなり頻繁に落ちています。
木から枝が落ちてくると、当然ですが通行人にひっかかったりして危ない。どうやら誰かがそれを毎日のように拾って、横の植え込みに投げ込んでくれているようなのです。
そして私は道から拾ったり、投げ込まれた植え込みから回収したりしています。
春~秋の半年くらいで、200~300㎏は拾えているかな~という感じです。
皆を驚かせない方法で枝を運ぶ
枯れ枝拾いをし始めたころは、枯れ枝が落ちてきたそのままの形で家に運んでいました。
でも枯れ枝ってまっすぐな棒ではなくて、四方八方に広がっているので、長さが2~3mだと横幅も2mぐらいはあるんです。
しかも立派な枯れ枝はだいたい駅前の緑地帯の巨木たちから落ちてくるので人通りの多い駅前でそんな大物を持ち上げて運んでいると、他の通行人がビクっとなってしまうことが多く、ちょっと目立ち過ぎていました。
そこで100均で荷物用ベルトを買ってきて、枝を15本くらいにまとめてしばり、長さも2m以下になるように折って持ち運ぶようにしたら、今度は誰にも気にされなくなりました。
でもこれ、結構重くて一束で5~8㎏ぐらいあるので家にもち帰るのを2往復もすると腕がプルプルになります。
落ちてきた時にすでに干されている枯れ枝
落ち枝を拾って薪にしていると話すと時々、「木の枝は2~3年干してからじゃないと薪として燃やせないよ」とか、教えてくださる方がいらっしゃいます。
でもそれって、生木と枯れ枝の区別がついていないのかな?と思って聞いています。
枯れ枝は木の上で枯れて、乾燥してから落ちてくるので、拾ってすぐでも直前に雨に濡れていなければ燃えます。
ただ、薪として理想的なほどには乾燥していないので燃やすと臭いが多少でてしまうことが分かったので、拾ってきた後は40㎝以下の長さに切って、3か月ぐらいは雨の当たらないところで乾燥させています。
住宅密集地での薪ストーブを使うマナーとして臭い対策はホントに大事。
枯れ枝はご近所さんの善意で片付けられている
私は薪を拾うようになるまでは、街路樹から落ちてくる枝って自治体が税金で片付けているのだと思っていました。
でも枝って本当に頻繁に、そして大量に落ちてくる。そんなにしょっちゅう片付けてくれる業者さん(造園業の人?)を派遣できるわけではないみたいなんですね。
なので、家が近い誰かが拾って切って、燃えるゴミにだしてくれているか、植え込みに投げ込んで貯めておいて数年に一回の業者さん派遣を待つかをしているみたいなのです。
そういった目線で街を歩ていると、「あ、ここは誰も片付けてくれる人がいないゾーンだ」と分かるぐらい枯れ枝が散らかっている場所があったりします。
私が拾い場にしている駅前も誰がやっているか、はっきりとは分からないものの、どうやら近所の高齢男性が毎朝早朝に枝を歩道から植え込みに投げ込み作業をしている模様。
そして私が枝を回収するようになったので、以前のように溜まる一方にはならないけれども、私が回収するペースより枝が落ちてくるペースが速いので緩やかに枯れ枝が植え込みに積み上がりつつあります。。
安全注意、枯れ枝は結構危ない
枯れ枝を回収するようになって、片付けをしてくれているお年寄りが植え込みに投げ込むだけである理由がなんとなく分かりました。
四方八方に伸びている枝を折ってゴミの回収にだせる長さ(≒薪として燃やせる長さ)にしようとすると、折ろうとしていた枝ではない枝がすごい勢いで跳ねてくることがあるのです。
力がどういう方向に流れて、関係ない枝が跳ね上がるのかが予測が難しく、何回か顔の頬あたりにすり傷を作りました。
これ、もし目に当たっていたら洒落にならない、、という分けでまた100均に安全メガネを買いに走ることに。。
これは、お年寄りは危なくてできないです。
桜は本当に生き腐れていた
ある日、いつものように駅から歩いていると桜の枝が落ちていました。他の木の枯れ枝と違って、太さがマッチョな男の人の腕ぐらいある大物です。
え~、こんな大物がいきなり人が歩いているところに落ちてきたら危なくない?と心配になりました。
桜はもともと、元気そうに見えていても中が腐っていて突然倒れてきたりするので管理に気を使うとは聞いていましたが、ホントにぼっきりと折れてくるようです。
桜怖い・・・頭の上に太い枝ぼっきり落ちてくるかも・・
ちなみにその時は道の端によけるだけでいったん帰宅したのですが、後で拾いにいったら誰かに拾われて無くなっていました。
燻製が趣味の人に桜チップにでもされたのかもしれません。
ちなみにその後も桜の太い枝は頻繁に見かけることになり、よく拾えるので薪としては重宝しています。
これは柴刈りというのだ
枯れ枝を薪にするようになって知ったことですが、この落ちてくる枝を拾って、燃料にするという行為を「柴刈り」というのだそうです。
そうです、桃太郎のおじいさんがお話の冒頭で山に行く理由になっているあれです!!
ずっと私はおじいさんが山に芝生を刈りにいくのかと思っていました。
昔から人々の生活の一部としてやっていたことなんだなぁとしみじみ思いながら、私は今日も駅前に柴刈りに行っています。
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