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「~かどうか」のifとwhetherの違い


英語学習者がよく混乱するのが、名詞節としての「if」と「whether」の使い分けです。
日本語ではどちらも「〜かどうか」と訳されるため、どっちを使うのが正解なの?どっちでもいいの?と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
この違いは、文法的な制約やニュアンスの違いなどを理解することで、はっきりと使い分けることができます。
ここでは、名詞節としての「if」と「whether」の使い方の違いを詳しく解説します。

基本的な使い方と本質的な違い

Ifとwhetherはどちらも「〜かどうか」という名詞節を作ることができます。しかし、それぞれに固有の使い方があり、また若干ニュアンスも異なります。

If

「if」は原則一般動詞の後に名詞節を導くために使われます。そしてどちらかというと、カジュアルな文脈でよく用いられます。
名詞節で使われた場合、「疑問」を表現します。

I wonder if she will come.
(彼女が来るかどうか気になる。)
この例では、「来るか」、「来ないか」疑問に思っています。

Whether

「whether」は「if」よりフォーマルな文脈で使われ、また前置詞の後や主語としても使うことができます。
「whether」は「if」とは異なり選択肢を示す際にも使われるため、「選択」や「可能性」をニュートラルに表現します。

I’m not sure whether she will come or not.
(彼女が来るかどうか分からない。)
この例では、「来ること」と「来ないこと」が並列に選択肢として挙がっています。

本質的な違いとして、「if」は通常、単なる疑問や条件を表すのに対し、「whether」は選択や二者択一を強調する際に使われるという点が挙げられます。また、「whether」はよりフォーマルな表現として適しています。

名詞節での具体的な使い方の違い

一般動詞の後での使用

Ifは原則、一般動詞の後に置かれます。

He asked if I was available tomorrow.
(彼は私が明日空いているかどうか尋ねた。)

前置詞の後での使用

Whetherは前置詞の後に名詞節を導く場合にも使われますが、「if」はこの文脈では使えません。

It depends on whether we have enough time.
(それは時間が十分にあるかどうかによる。)
この場合、ifに置き換えることはできません。

主語や補語としての使用

Whetherは名詞節を主語や補語として使う場合にも用いられますが、「if」はこれらの文脈では使うことができません。

Whether he will succeed is uncertain.
(彼が成功するかどうかは不確かです。)

このようにifは一般動詞の後でのみ使われ、また前置詞の後や主語としては使用できません。これが「if」の大きな制約です。一方、「whether」にはこれらの制約はなく、より幅広い文脈で使うことができます。

ニュアンスの違い

「if」は一般的にカジュアルな文脈で使われ、話し言葉でよく見られます。一方、「whether」はフォーマルな文脈や書き言葉で使われることが多く、より正確な表現を求める際に使われます。

カジュアルな文脈(ifの使用)

Do you know if she’s coming?
(彼女、来るかどうか知ってる?)

フォーマルな文脈(whetherの使用)

Do you know whether she’s coming or not?
(彼女が来るかどうか知っていますか?)

「or not」が使えるかどうか

「whether」は「or not」と共に使われることが多いですが、「if」で「or not」を使うことはできません。ここに「選択肢」であるかどうかの違いが表れています。

I’m not sure whether he will attend or not.
(彼が出席するかどうか分からない。)

最後に

「if」と「whether」の使い分けは、文法的な制約やニュアンスの違いなどを知っていると容易にできます。
「if」は一般動詞の後で名詞節を導く際に使われる、そしてカジュアルな文脈である、一方「whether」は、前置詞の後や主語としても使われ、フォーマルな文脈があります。「weather」の本質的な意味は「選択肢」です。

これらの違いを理解することで、ただしく「if」と「weather」を使い分けることができます。

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