製薬業界 MRのお金の話①
今日は、お金の話です。
製薬業界の給料水準は高いです。なぜかというと、色々と理由があります。
理由その①お薬は利益率が高い。
薬は利益率が高いです。自社品であれば、原価は非常に安く、丸儲けです。ただし、販売に至るまでの治験などの研究開発コストはものすごく高い(数百億円)ので、それを回収する事も見越して薬価が決められています。今の日本では、1000億円以上売り上げる薬は少なくなりましたが、数百億円を売り上げる薬はゴロゴロとあります。
理由その②医療用医薬品の宣伝はMRしか出来ない。
日本では、医療用医薬品は一般人への広告宣伝が禁止されております。医療関係者にのみ宣伝が許されます。ですので、薬の販売に関わるコストの大部分はMRの人件費として計上されます。革新的な薬剤で、売上が見込めるとき、会社はMRの人数を大幅に増やし、売上が落ち着いて来たら人を減らす、などしてコストを管理しています。
このように、利益率が高いため販売コストをかける事ができ、その大部分がMRの人件費に当てられている、という構造です。業界では、薬の値段が高いのは、MRの人件費のせいだ、なんて言われる事もあります。
ざっくり言うと、給料が高い理由はこんな感じでしょうか。もともと、業界自体の給与水準が高く、ある程度そこに合わせないと良い人材が確保出来ない、というのも大きな理由です。昔から給料高いです、MR。
次回は、実際の給料と、日当について書きます。