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石田による投稿

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石田霜舟による投稿のまとめ
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#エッセイ

偶像崇拝する大衆読物──『出エジプト記』の一事例より

まえがき先日、下に示した記事にて、三宅香帆の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』につ…

なぜ大衆読物に否を言わなければならないのか?――『なぜ働いていると本が読めなくな…

まえおき本稿は、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を論じるものとして一応完結したも…

戦争に反対するために「戦争反対」に反対する

戦争は、政治の機能不全によって生じる。戦争の引き金を引いたものは、政治が上手くいっていれ…

私の苦手な風潮(石田)

谷垣君と話して、同じテーマで何か書くことになった。今回は「私の苦手な風潮」というのである…

ゆらゆらぐるぐる (唾玉録 五)

いつもより、少し長くなってしまった。『川』ノート完結編ということで、ご容赦願う。 井伏鱒…

自然と人と (唾玉録 四)

井伏鱒二『川』ノート第十一日 山に突き出た大きな岩からチョロチョロ流れ出した水が水流を…

迷える衆生(唾玉録 三)

第五回までは、五日分の『川』ノートと雑記帳の二部構成である。もともと自分の迷いの話を書いていたから、「迷える衆生」と名付けたのだが、分量の都合から消してしまった。消したということも含めて、「迷える衆生」としておきたい。 『川』ノートについても、書き終えてみて、不満がある。そもそも読み進めながら取ったノートをそのまま公開するというのは、余り蕪雑に過ぎるのではないか。しかし、始めてしまった以上はけじめをつけたいし、こういう気の抜けた、ダラダラした書き物も、人により場合によっては好

文学フリマ東京の感想

昨日は、小此木君と二人で泊まるつもりで取った部屋を独り占めにしたが、シャワーを浴びている…

井伏鱒二『川』を読む(唾玉録 二)

またしても雑談である。 前置き 私は、我が『灯台』同人の他の二人とはかなり違う性質だと前…