『黒執事』から当時の様子をみつめる③
みなさんこんにちは。またまた続きです。
豪華客船編
死者蘇生の噂がある病院の裏に潜む秘密結社〈暁(アウローラ)学会〉の極秘パーティに潜入するため豪華客船カンパニア号に乗船し衝撃の船旅となる話。この作品の肝となる物語です。
そもそもクルーズ客船は、旅客需要が低下する冬に温暖地域を巡航するサービスがもとになっているんです。イギリスのP&O社が19世紀に北大西洋を航行するアイデアを架空の広告として出し、その後地中海クルーズを開始したのが始まりとされています。やはりイギリスが始まりという事例が多いですね。
こうして19世紀から20世紀前半にかけて、大手海運会社が閑散期を乗り切るための経営戦略として定着したようです。
寄宿学校編
ここまでがアニメ化済みの内容です。
名門寄宿学校ウェストン校から女王の血縁をはじめとする生徒が行方不明になった原因を調査するため、セバスチャンは寮監、シエルは新入生として学校に潜入する話。
寄宿学校(英:Boarding School)は全寮制の学校を意味しますが、王侯貴族の子息が通っているような学校です。ちなみに劇中ではパブリック・スクールと呼んでいますが、これは最高峰大学への進学を前提とする、王立・国立・公立の中等教育機関のことで、特権学校という言い方もされるとか。時代が下るとその特権をめぐっていろいろ問題が起きるのは置いておいて……
寮分けをして監督生(英:Prefect)を生徒から選び、寮には寮監(寮長とも)と呼ばれる教師もいます。
今回はここまで。ではごきげんよう。
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