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モットー#1 ②~「出来ない」というWordは無いようだ~


その日の講義では、
マルクス経済学の話をしていた。

マルクスの思想のひとつに、「史的唯物論」というものがあるという。
史的唯物論とは、『“存在(下部構造)”が“意識(上部構造)”を規定する』というもの。歴史上の出来事でいえば、活版印刷という技術の“存在”によって、人々の“意識”が変わり、宗教改革が起こったし、現代ではSNSの“存在”により人々の“意識”に影響を与えリビアなどで反政府の運動が起こったという。(この講義をしていた当時はアラブの春がニュースになっていた。この運動に参加した民衆は、TwitterやFacebookなどのSNSによって連帯と情報共有を図ったことで、かつてないスピードで国境を越えて民主化運動が拡大していったことも話題だった。)
つまり、「実際に存在するものが人の心を決める」という考え方。

でも当の、教えている教授自身はその考えには賛同していないようやった。
教授が言うには、「存在が意識を規定するのではなく、本当はその逆で、意識が存在を規定するんだ、だから、出来ないと思ったら出来ないんだよ。」と。私はその言葉にハッとさせられた。今でも忘れることができなくて、心に残っているくらい。

パーリーの荷の重さに自分にはできないと憂鬱になっていた私にとって、「出来ないと思ったら出来ないんだ」という言葉は衝撃的で、その言葉でふっと気持ちが楽になり、やってみる勇気が湧いた気がする。


それ以来、私は、
『出来ないって思ったら出来ない』
って思って生きている。
これがモットー!

出来るって思ったら出来るなんて、綺麗事でウソやと思うけど、
『出来ないって思ったら出来ない』のは本当だと思うから、

だから、『出来ない』って思わない。

そして一生懸命取り組む。


けっきょく、下手くそやったと思うけど、(くそはいけん。)
支えてくれる同回生や先輩、こんな私でも慕ってくれる後輩たちのおかげで、
パーリーは務めることが出来た。
リーダーなんてその分野の技術がなくっても出来るし、リーダーが偉いんじゃなくてその周りの人たちこそ偉いんやと思う。






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