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精神疾患の構造小考

1現状と生理学的根拠に関して
神経と精神疾患
現代では精神疾患は生理学的疾患と見なされる事が多い。実際治療場面では向精神薬等を中心とした薬物療法が中心で有る。
しかし、精神の疾患は本当に神経の疾患でしかないものだろうか。
生物-心理-社会モデル(岩壁、2020)に依れば”心理的障害を理解するには、心理だけでなく、生物学的要因や社会学的要因も含めて包括的に見る視点が欠かせません”とあり、心理、生物、社会の相関として精神疾患は見られるべきである。

神経と神経機構
精神疾患の神経的治療は神経伝達物質によるものが多い。其で症状を緩和するわけである。しかし、精神疾患を神経的に治すと言った視点の投薬は今のところ知らない。
 神経機構は神経細胞単体から反射神経系のような中枢神経系、中枢神経の更に連合したものと、次第に複雑な機構を構成する。
 神経を部品とした構築物が神経機構で、先程の心理-生物-社会モデルに沿って考えれば、好きを構成する神経系が存在し、復場合によっては神経伝達物質が存在する、と言ったことに成る。男女関係(社会)-好き嫌い(心理)ー神経機構(生物)と言った感じである。

決壊
好き嫌いで、好きなのに受け入れて貰えないと言う苦痛状態が発生すると、其のアンバランスを解消する機構が必要に成ってくる。これを対ストレス機構とすると、アンバランス事態が発生する度に対ストレス機構が作動することに成る。対ストレス機構の使用頻度が増せば増すほど対ストレス機構の疲弊の度合いが増す。そして、例えて言うなら堤防が許容量を越えて決壊するように対ストレス機構、そう言う神経機構が壊れることになる。此は対毒反応で肝臓が疲弊して壊れるのに似ている。
この壊れた堤防は一定の労力をもって再構築しなければ成らない。

結論
其処で、社会-心理ー生物モデルから考えて、先ず社会的にストレス要因を排除して、薬物投与を含むストレス感性を和らげ、神経機構の再構築のために訓練しつつ、成長ホルモン等を投与して神経機構の再生を促す、と言った治療モデルが考えられる。
相関的モデルに基づいて新しい治療法が確立され精神疾患が完治することを望むものである。
西山貴文


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