【タイ・音楽の旅2023】5日目:タイの家族との食事
2023年10月25日
この日、コンサートに行く予定はなかった。というよりも、あえて行かなかった。コンサートに行こうと思えばいくつかあったが、それ以上に大切な用事があったので。
自分にはタイに来た時にはいつも一緒に食事をしている大切な存在の人(タイの家族に近い存在)がいるんだけど、他の日の予定から考えて、どうしてもこの日でなければその都合がつかなかったので、コンサートは行かない事にしていた。
その用事の前に行かなければならない所が2つあった。とりあえず宿の下にあるセブンイレブンの横のお店でお昼ご飯を食べて、バスに乗ってまず1ヶ所目の目的地へ向かった。
1ヶ所目の目的地はンガム・ウォンワーンにあるパンティップ・プラザである。ここの7階には中古レコードやカセットテープを扱っている店がいつくも入っているので、タイに来た時には出来るだけ寄って、状況を確認するようにしている。
この日も何軒か覗いてみると、プムプアンのアナログ盤がいくつかあった。金額的にも買える値段だったが、この後イサーンに行くことを考えると、ここで荷物を増やしたくなかったので、帰る前にもう一度来る時間があれば、その時に買うという事にして、一旦保留(結果的には来られなかったのだが)。
もうひとつの目的地はドンムアン空港だった。翌々日にエアアジアでナコンパノムへ行く飛行機のチケットを取っていたのだが、機内持ち込みの荷物の追加手続きをしていなかったので、セールス・カウンターに行く必要があった。
本当はネットで出来れば全然楽だったんだけど、エアアジアのサイトで予約番号をいれてもはじかれてしまい、手続きが出来なかったので、仕方なく直接窓口に出向くことにした。
エアアジアの機内持ち込みは、基本的に荷物2個の合計が7㎏まで可能なのだが、2022年1月から始まったXtra Carry-Onというサービスを利用すれば合計14㎏まで持ち込む事ができる。荷物が多い自分にとってはこれが必要だった。
セールス・カウンターに到着し、つたないタイ語でこちらの要望を伝えるも、なかなかうまく伝わらない。Google翻訳も使いながら窓口のお姉さんに説明し、なんとか追加荷物の手続きは完了した。
ようやくやらなければならない事が終わったが、時計を見ると19時を過ぎていた。食事の約束の時間が19時だったので、1時間ほど遅れる事を連絡し、急いでタクシーに乗った。
ドンムアン空港から目的地へは若干距離があったので、30分ほどで到着。着いた事をメッセンジャーで伝えると、メー・バーン(家政婦)のユちゃんが入り口まで向かいに来てくれた。
実は、食事する場所というのはラムヤイの家で、一緒に食事をするのはラムヤイのお母さんとだった。
お母さんは、ラムヤイが売れる前はいつも彼女のコンサートに同行していたので、その頃からずっと仲良くさせてもらっている。
ラムヤイが売れる前は、現場まで会社の車が送ってくれてはいなかったので、彼女らはタクシーで来ていて、帰りも当然タクシーで帰っていた。コンサートが終わって、深夜に女性だけでタクシーに乗るのは危険だから、僕が一緒に乗って、先にラムヤイの(昔の)家まで送っていって、その後、僕が自分の家に帰るという方法を取っていた。
僕もラムヤイを常に最優先して頻繁に彼女のコンサートに行っていたので、お母さんもその事はよく分かってくれているようだった。何しろ、ラムヤイを熱心に応援するファンというのは僕が初めてだったので、「P’Genはラムヤイの最初のファン」という事を今もよく言ってくれている。
そんな事もあって、僕がタイに行く時にはいつも「(タイに)来たら連絡ちょうだい。一緒に食事をしましょう」と声をかけてくれるので、僕も必ず連絡するようにしている。
部屋に入るとたくさんの料理が用意されていた。ただ、お母さんの姿はなく、ユちゃんが呼びに行くと、眠そうに奥の別の部屋から出てきてくれた。どうやら体調が芳しくなく、薬を飲んだら眠くなってしまったそうで、少し横になっていたようだ。
ちなみにメー・バーンのユちゃんは、元々ラムヤイのファンだった娘。ラムヤイのコンサートでいつもラムヤイの後ろに立っていて、チップを預かったり、ラムヤイが危ない目に遭わないようにガードをしている、ちょっとぽっちゃり目の女性のリナさんも、かつてはラムヤイのいちファンだった人だ。
食事をしながら他愛のない話をしていたのだが、正直どんな話をしていたのか、あまり覚えていない。しかし、ひとつはっきりと覚えているのが、僕が色んな歌手のコンサートに行っているのをお母さんも知っているので、「P’Genは(歌手の中で)誰が一番好きなの?」と聞かれた事だ。
もちろんラムヤイが一番なのだが、面と向かってそう答えるのが何だか恥ずかしく、つい「う~ん、誰かなぁ?」とお茶を濁してしまった。何であの時はっきり言えなかったのだろうか、と今でも後悔している。
そんなこんなで3時間くらいラムヤイの家にいて、時間は23時近くになっていた。この日ラムヤイはドラマの撮影で、もしかしたら僕がいる間に帰って来るかと思っていたけど、あまり長居するのも悪いし、ラムヤイが帰ってくる前に失礼する事にした。
帰り際、3人で写真を撮り、お母さんからはTシャツをお土産にもらった(ラムヤイのではないけど)。そして、Grabで呼んだタクシーが到着したので、再会を約束して、宿に戻ってきた。
最後におまけで、本文を書いている時にふと思い出したので、昔のラムヤイの動画を紹介しておこう。
これを撮影したのは当然僕で、後ろに座っているのは、ラムヤイのプロデューサーのプラジャックチャイさんである。
曲は、最近オフィシャルMVがYouTubeに再アップされた、ラムヤイのデビュー曲「17(シップ・ヂェット)・シ・カオ」。