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『ラウンドワンで、つかまえて』文フリ東京39_12月1日 出品
以下、あらすじを載せて頂きます。
高校2年生の僕は引きこもってる。
別にこれといった理由があって引きこもってる訳じゃない。
父親がいなかったり、母親が陰謀論者だったりはするんだけどそれだけ。
凄い深刻な問題がある訳じゃない。
甘ったれてるよね。
だからそんな僕は時計校を上ったんだ。時計校っていうのは止まらない時計がある、廃校舎のこと。高いところに行きたかったんだ。
死のうと思ったわけではない。
でも死んじゃうかなとは思った。
時計校の屋上に行くと女の人が立っていた。
いわゆるボーイミーツガールってやつ。
その瞬間、僕は思ったね。
このボーイミーツガールを最高にしてやろうって。
でも結局は失敗に終わったんだ。
だってそのボーイミーツガールは偽物だったんだから。
高校二年生で引きこもりの男の子が主人公です。
あらすじのような口語体で物語は進みます。
タイトルはライ麦畑を意識していますが、内容はほとんど似ておりません。
母親が陰謀論者だったり、ボーイミーツガールに憧れてたり、鬱屈とした高校時代を送っていたり、ラウンドワンで女の子とサッカーやローラースケート、メダルゲームをしたい人におすすめです。
通っているシナリオスクールからの出店ですので、私以外にも様々な面白い作品が出そろっています。ブースは「う-49・50」になります。会場は誰でも来れるような、何もストレスのかからない場所です。よろしければ是非、足を運んでみて下さい。
以下はチラシに載せたあとがきのようなものです。
初めて本を出します。一時期、私には家から出ない時がありました。私はその日々のことを白紙だと思っているのですが、そこに色を足すならと考えたのが始まりです。虚構のパズルとでも言うのでしょうか。その時にこんなことが起きていたら幸せだったなと思い当てはめました。誰にだって空白の時間はあると思います。又、これからそれは訪れるかもしれません。空白がある人は塗りつぶせるように、空白を迎える人には有意義な休憩となるように。そんなことを思って書きました。短い話です。よろしくお願いします。