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執念のプロ初完封〜早川隆久の97球〜

こんばんは。今日の楽天対オリックスの試合で、楽天の早川隆久投手がプロ初完封を飾りました。この3連戦、楽天は涌井、田中将大とエース格の投手が登板しながら連敗をしていましたが、その悪い流れをルーキーが断ち切りました。一方で、敗れたオリックスは今季3度目の正直で勝率5割復帰に臨みましたが、またしても試合に勝つことができませんでした。

今日の早川の投球ポイント

今日の早川は、インコース・アウトコースへのストレートと右バッターへのフォーク(チェンジアップ)とスライダーのコントロールが抜群でした。つまりは、すべての球種において投球が完璧でした。オリックスの打者も追い込まれてから、ストレート、フォーク、スライダーと全ての球種に対応しなければいけないため、全く的を絞りきれませんでした。今日の早川の投球は、メジャーリーグ、ワシントンナショナルズのPatrick Corbinを彷彿とさせるものでした。余談ですが、Corbinは私がメジャーで一番好きな左の先発投手です。

今日唯一のピンチとも言える、6回の裏1アウト3塁の場面でも宗をアウトコースのスライダーで浅いセンターフライ、次の杉本には粘られはしたものの最後はインコースのフォークで三振を奪い危なげないピッチングで無失点に切り抜けました。

「マダックス」達成での完封勝利

今日の早川は、9回を97球という100球未満で完封勝利を飾り、終わってみれば「マダックス」達成での完封勝利となりました。この「マダックス」の由来が目メジャー通算355勝を記録したGreg Madduxです。彼の理想とする投球スタイルは「1試合を27球で終わらせること」であり、少ない球数で完投することに強いこだわりを持っていました。


ここまで、ルーキー早川の好投に支えられている楽天ですが、当然シーズン後半になれば、疲れなどにより調子が落ちることが想定されます。そのためにも、今のうちに浅村を中心に打線が奮起をして交流戦を含めたこれからの前半戦を戦い抜いてほしいです。

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