パリの異空間:むき出しの生命力が息づく街、ベルヴィル
ベルヴィル、その生々しさ。パリの中の異空間は、私の目の前で息づいていた。
噂の豆腐屋の店内は、まるで中国に迷い込んだか?
中国語が飛び交い、なんと価格表を見てびっくり。
完全に物価がバグっている。
店内は整然とした西洋の街並みとは真逆の、むき出しの生命力。
そのお豆腐屋さんを訪れるため、メトロでベルヴィルへ向かった。
出口を出た瞬間、私は別世界に足を踏み入れたことに気づく。
地面に唾を吐く女性、売春婦らしき佇まいの人々。巡回する警官の眼差しは冷ややか。
ここは本当にパリ?
マルシェの雰囲気さえもが、雰囲気が違う。生々しさ、何となくだけど強い生命力を強く感じる。
ここには、あるのは、ただ生きること。
息をし、生き抜くこと。それは時に醜く、時に美しく。
大袈裟かもしれないけど、まるで生命の原液を見ているような、そんな衝撃。
同じくパリの中華街ではある13区とはまた違った雰囲気
パリの片隅で、私は人間の本質を目の当たりにした。
整然と整った美しさの奥に隠れている、生命の躍動を。