北フランス・リール市の”骨”まで美味しい?「ポッチュヴレエシュ」を味わおう!
リール市は、ベルギーと国境を接するノール県の県庁所在地
この街は、フランスとベルギーの文化が混ざり合っていて、ヨーロッパの魅力が満載です。
リール市に行ったら、絶対に食べておきたい、ローカルフードのひとつ
「ポッチュヴレエシュ」
“Potjevleesch”
この料理は、フランス人でもちゃんと発音できないと言われるほど難しい。
それもそのはず
ポッチュヴレエシュは、フランス語とフランドル語が混ざった言葉
え?
フランドル語って何語だろう?
※ベルギーのフランドル地域、オランダの一部、およびフランスの北部で話される言語
英語読みだと、フランダース。
フランダースといえば、フランダースの犬
フランダースの犬といえば、パトラッシュ
と調べているうちに、本題からズレてしまいましたが…。
さて、話を本題に戻しましょう。
ポッチュヴレエシュは、鶏肉、ウサギ肉、仔牛肉、豚肉など4種類の肉が使われ、それぞれの肉をワインやビール、香草、スパイスなどで味付けしてから一緒に長時間煮込んで作ります。
完成した料理は冷たくなってから食べることが多く、冷蔵庫で冷やしてから切り分けてフライドポテトなどを付け合わせに食べます。
煮凝り料理、あのジュレの食感がたまらなく大好きな私にとっては、どーしても食べてみたい一品
リール市に着いて、すぐ、ムールフリットを食べに行ったお店で隣の人が食べていたポッチュヴレエシュがとても美味しそうだったので、
さっそく次の日、Estaminet La Vieille Franceというお店で念願の一品
ポッチュヴレエシュを注文しました。
しかーし
出てきた料理はべちゃべちゃして生ぬるく、お肉の大骨はもちろん小骨がいっぱい。
歯にガチガチあたって、ジュレの食感や風味を味わうどころか、食べながら、肉の骨を間違って思いっきりかじって、歯がかけないかが心配で食事を楽しむどころじゃありませんでした。
サラダのドレッシングと生ぬるい肉のべちゃべちゃに溶け出したジュレが混じり合ってもう、微妙なハーモニー。
しかも、フライドポテトは冷たくなってサクサク・ホクホク感もゼロ
そしてお肉はボソボソ
冷製料理が、生ぬるくて熱々でホクホクのはずのフライドポテトが、冷たくてカチカチ。
どーなってるの?
トリップアドバイザーのサイトでも高評価だっただけに残念
その日はヨーロッパ最大の蚤の市 Braderie de Lilleが開催されていた週末
フランス国内からは勿論、世界中から観光客が集まり、地元民と一緒に夜通しお祭り騒ぎ
その日はたまたまお店が大忙しいで、質の悪い料理を提供してしまったのかも。
後からよくよく調べてみたらメニューや価格も特別にブラッドリー・ドゥ・リールBraderie de Lille用に設定されているみたい。
いわゆる『tourist trap』に引っかかってしまったか?
または、ポッチュヴレエシュはこういう料理だったかもしれない?
そもそも食べたことがないから、わからないわけだし…。
フランスに来てからレストランでは完食が当たり前だったけど、今回は例外。
殆ど手をつけないで残しました。
美食の宝庫としても知られているリール市
次回、訪れた際には、ポッチュヴレエシュは勿論他にもたくさんある郷土料理を楽しみたいなぁ。
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