節約力でヒモになった私の家計管理【家計公開編】
私は世間で「ヒモ」と揶揄される「子なし専業主夫」だ。妻に養ってもらえる理由のひとつに「節約」がある。現在の夫婦二人暮らしの生活費は、妻の一人暮らし時代の生活費よりも安い。驚かれることも多いが、事実なのだ。
「養われたい人」「生活費を安くしたい人」「他人の家計が気になる人」に向けて、我が家の家計管理を紹介する。今回は家計簿をもとに、具体的にいくら支出しているのかを公開する。
具体的にいくら?
「生活費は〇〇円です!」と言い切りたいが、どこまでを「生活費」とするかがわからない。大は小を兼ねるということで、我が家から流出するすべてのお金を合計する。
まずは我が家の「基本スペック」と「支出の大区分」を紹介する。結論を急ぐ人のために大区分の横に支出額を付しておく。
我が家は「共同出費」と「個人出費」を厳密に区別している。夫婦二人が同程度の熱量で欲する場合は共同で支払い、片方のみが欲する場合は不公平感をなくすべく個人で支払う。医療費に関しても、医療を受けるのは個人に限定されるので個人出費としている。
日常生活費:11.8万円/月
日常生活費で実現される生活を「最低限度の生活」と考え、予算は12万円/月としている。月に12万円あれば、生活満足度60点以上の暮らしを送れるわけだ。
直近6ヶ月間の日常生活費を平均すると約11.8万円/月だった(図1)。3月は火災保険の支払いがあったため予算をオーバーしている。
内訳の例として2024年5月の家計簿を図2に示す。「家賃」は家賃補助を差し引いた自己負担額である。「食品買いだめ」はまとめ買いをする調味料類を指す。
贅沢費:3.8万円/月
贅沢費の大部分は年単位で予算を組んで管理している。参考として月当たりに換算した額も記載する。以下の4項目を合計すると月3.8万円になった。
旅行費
→予算、実績ともに年間20万円(1.7万円/月)
外食・中食費
→予算、実績ともに年間12万円(1万円/月)
レジャー費
→予算なし。実績は年間2〜3万円(0.2万円/月)
娯楽用品の購入費
→予算なし。過去の実績は高い順にプロジェクター(10万円)、ゲームソフト(0.4万円)、アウトドア用の椅子2脚(0.4万円)など。0.9万円/月ほど。
「贅沢しすぎないように」予算を組むのが一般的だろう。我が家はその逆で「思い切り贅沢ができるように」予算を組んでいる。私たち夫婦はケチなので予算を組むことで初めて贅沢欲を解放できる。
なぜ、わざわざ贅沢欲を解放させるのかというと「贅沢はできるうちにしておくべき」と考えているからだ。今は(たまたま)健康だし(たまたま)お金に余裕があるのだから、今のうちに贅沢しないともったいない。
個人出費:4.5万円/月
2024年の個人出費を月当たりに換算すると私が1万円、妻が3.5万円ほど。合計で月4.5万円。参考として代表的な支出項目を示す。
例)間食費、友人との交際費、医療費、洋服、メイク用品、帰省費用、スマホ本体、習い事の月謝
全支出の合計:20.1万円/月
我が家から流出する全てのお金を合計し、月当たりに換算すると20.1万円になった。
安いのか?高いのか?
統計局の家計調査データをまとめたサイトによると、家賃を除いた生活費の平均値は約24.1万円(中央値は約24.2万円)らしい。
我が家は家賃込みで20.1万円、家賃抜きだと13.1万円になる。家賃補助の額は加算していないものの、十分に安いといえる。
同サイトによると、世帯年収200万円未満の世帯の平均生活費が約14.6万円である。年収200万円といえば、ワーキングプアに該当する・しないの目安とされる額だ。つまり、我が家の暮らしぶりは憲法で定められた「健康で文化的な最低限度の生活」に近しいといえる。
正直、驚いた。「自分達は贅沢な生活をしている」と思っていたが、客観的には「最低限度の生活」だったのだ。私たちは日常生活費(11.8万円)で実現される生活こそが「最低限度」で、贅沢費(3.8万円)と個人出費(4.5万円)はプラスアルファの要素と思っていた。
細かく見ていくと(生活保護の住宅扶助を考慮すると)家賃は明らかに「最低限度」ではないし、逆に個人出費に分類している医療費は明らかに「最低限度の生活」に含まれる。ただ、全体で考えれば慎ましい生活といえる。
あとがき
最低限の生活で最大限の満足度を得られるのは素晴らしいことだ。私たち夫婦は現在の暮らしぶり、そしてその暮らしで満足できるメンタリティを誇りに思う。
意図せず自慢で終わってしまったが、気が向けば別の記事に「家計管理の考え方」や「実践している節約術」をまとめる。
追記:別記事にまとめた↓
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