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ねこさん・わんちゃんの下部尿路疾患 その4 下部尿路疾患の対策 前編
はじめに
前々回はストルバイト結石について、前回はシュウ酸カルシウム結石について解説しました。
まず、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石のできやすさに関係する要因をおさらいしておきましょう。
◼️ストルバイト結石
別名は「リン酸アンモニウムマグネシウム」
おしっこがアルカリ性になるとできやすく、酸性(pH6.5以下)になると溶ける
細菌感染をおこすと、おしっこがアルカリ性になるため、できやすくなる
おしっこの中のマグネシウムが多くなるとできやすい
おしっこが濃くなるとできやすい
◼️シュウ酸カルシウム結石
おしっこのpHの影響は受けない
おしっこの中のカルシウムが多くなるとできやすい
血液が酸性側に傾くと、骨が溶けてカルシウムがおしっこに捨てられるため、できやすくなる
マグネシウムが不足すると、骨が溶けてカルシウムがおしっこに捨てられるため、できやすくなる
おしっこの中にクエン酸が多いとできにくい
おしっこが濃くなるとできやすい
ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石には相反する性質があるため、例えばストルバイト結石対策だけをおこなうと、シュウ酸カルシウム結石ができやすくなるおそれもあるため注意が必要です。
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※ ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石についての詳しいことは、前々回、前回の記事をご覧ください。
過去2回の内容をふまえて、今回と次回で、ねこさん・わんちゃんの下部尿路疾患の対策について解説していきます。
今回は、ねこさん・わんちゃんの下部尿路疾患の対策の前編として、「下部尿路疾患対策の基本」と「ネコの特発性膀胱の対策」についてお話します。
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