シニアのねこさん・わんちゃん その5 慢性腎臓病 よくある誤解
はじめに
ねこさん・わんちゃんができるだけ長生きできるようにしてあげるためには定期的な健康診断が欠かせません。とくにシニアのねこさん・わんちゃんの場合は、可能であれば、半年に1回くらい健康診断を受けさせてあげるのが理想的です。
なぜなら、年齢を重ねると代謝をはじめさまざまな機能がどうしても低下し始め、ある段階を過ぎると機能低下が急速に進んで病気になってしまうことが少なくないからです。半年に1回健康診断を受けることで、病気の兆候をなるべく早く見つけてあげてください。
早い段階で病気の兆候を見つけることができれば、それだけ取ることのできる手段の選択肢が多くなります。
そのような、なるべく早く兆候を見つけたい病気のひとつが慢性腎臓病です。とくにシニアのねこさんの飼い主さんは、慢性腎臓病のことが気になると思います。慢性腎臓病についていろいろ調べたり、慢性腎臓病のことを考えてフードを選んだりしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ただ、慢性腎臓病はかなり複雑な病気であるため、正しく理解するのはなかなか難しいものです。中には慢性腎臓病について誤解をしてしまっていて、その誤解のせいで適したフードを選べていない飼い主さんもいるかもしれません。
そこで今回は、慢性腎臓病についてのよくある誤解について解説します。
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