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海外ペットテック スタートアップニュースまとめ#19(プレミアムドッグフードLyka)

海外のペットテック、ペットに関連するスタートアップやビジネストレンド、新サービス等々に関する最近のニュースをまとめてご紹介していくシリーズです。今回はPet Humanization=ペットの人間化/家族化のトレンドの中で市場が伸びている高級志向フードのオーストラリアのプレイヤー。

ちなみにオーストラリアのペット飼育率はなんと2021年時点で69%。犬の飼育率は50%以上、猫は30%以上というペット大国。

プレミアムドッグフードを手掛けるスタートアップLykaがシリーズBで$30M資金調達

高級志向の低炭水化物ドッグフードを手掛けるLyka

プレミアムドッグフードのLykaがシリーズB資金調達ラウンドを$30Mでクローズ。

Lykaは2018年創業、オーストラリア発のスタートアップで、獣医のMatthew Muir(自身の動物病院の臨床ディレクター)とコンサルタント(元ベイン・アンド・カンパニー)のAnna Podolskyによって共同設立された。

2週間分で140ドルの高級フード

プレミアムフードであり、価格は、体重20kg前後の活動的な中型犬の場合、2週間分で140ドル(なんと2万円!)ほど。

創業以来すでに1000万食以上を販売。飼い犬の特徴や犬種に即した特定のニーズ合わせたフレッシュなフードを提供。犬種、体重、食事内容、アレルギー食品、嗜好品、好き嫌いなどに合わせてカスタマイズ。特徴は低炭水化物であること。

炭水化物が特徴。体質改善を促す。

「原材料はできるだけ新鮮で、高品質のタンパク質、オメガ脂肪酸、低炭水化物が含まれている必要がある。低炭水化物で消化の良い食事を与えることで、被毛が柔らかくなり、皮膚の炎症が減り、消化と便の状態が良くなり、気分も安定し、シュガークラッシュ(糖質の急な増減による体調異常)が少なくなります」とMuirは話す。

Lykaのラインナップ

典型的な顧客は、地方よりも都会的で、飼い犬が既存のドライフード(キブル食)を食べていると体調がすぐれない傾向があるという。

実際、新鮮なHuman-Grade(=人間でも食べられる)品質のドッグフードが、犬の消化機能を向上させるという研究結果があり、臨床試験を検討中だそう。

現在、Lykaはオーストラリアで数万人の顧客にサービスを提供しているが、オーストラリア国内で犬の飼い主の80パーセントから85パーセントは、まだ既存の"コマーシャルフード(加工食品)"をペットに与えているという。その市場において、"ナチュラル・フィーディング(自然食品)"を普及させることをミッションとする。

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