東アフリカ学びの旅 【#Tech #スタートアップ #ローカル】 - 今アフリカが熱いって本当?

実は今、東アフリカ(ウガンダ、ケニア、ルワンダの順番)で旅しています。

この旅の目的は何個かあるのですが、一番の大きな理由は昨今メディアなどで注目を浴びている

「今激アツな新興マーケット!アフリカ」「アフリカは最後のフロンティア」「アフリカ発のLeapfrogテクノロジーが生活を激変させている」

ほんとのところはどうなの?と知りたくなったからです。

(※Leapfrogとは:"新興国が先進国から遅れて新しい技術に追いつく際に、通常の段階的な進化を踏むことなく、途中の段階をすべて飛び越して一気に最先端の技術に到達してしまうこと。既存の技術を導入する前にさらに新しい技術を導入すること。" 引用:シマウマ用語集


Tech系スタートアップのLeapfrogの事例として有名なのは、シリコンバレー発のZipline。

ドローンで血液を運ぶビジネスは、アフリカ発、テクノロジーでLeapfrog現象を起こしている代表例としてよくメディアに取り上げられているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

WIREDアフリカ特集の中でも取り上げられています。

現在Ziplineはタンザニアにも拠点を作っており、さらにガーナ、アジアの中でもインドネシアへの進出を進めているのだとか。

こちらのJICA 広報誌 MUNDI 2019年2月号でも。(Ziplineの記載はp.2)

https://www.jica.go.jp/publication/mundi/1902/ku57pq00002hxl7o-att/all.pdf


他にも、M-pesa(Safaricom)というFIntechのモバイル送金の会社は、なんと実質上ケニアGDPの50%の規模を誇るという記事も。


Business Daily社の記事によれば、2018年3月の決算レポートでは、なんとその全バリューチェーンでの成長は、1年で570億ケニアシリング(約620億円)から5430億ケニアシリング(約6000億円)への約10倍成長を遂げたのだとか。

Safaricom社の経済エコシステムが保有する雇用数はおよそ 897,372 Jobsに登り、そのうち直接的なものでも 171,369 jobsだそうです。

ケニアの人口約5000万人のうち、なんと約2%に上る100万人の雇用を1社が生み出しているというのは想像以上ではないでしょうか。


このように、現在のメディアに踊るアフリカの情報は、かつての「治安が悪く危険」で「貧しいアフリカ大陸」というイメージとは少し違うものが出てきています。


事実、これらのアフリカに拠点を置くスタートアップ企業への投資額はここ数年で急増しています。2015年から2017年の2年間の間に約2倍へ。

Startup investment in Africa (2015 – 2017). Credit: Quartz/Partech Ventures

“South Africa, Kenya and Nigeria remain leading investment destination”, Source : Partech Ventures

”同出典によると、国別投資額では南アフリカ、ケニア、ナイジェリアの3国が突出していることがわかる。  ” (引用:増加するアフリカのスタートアップへの投資、Exit)


しかし、日本のスタートアップ投資額が1000億円以上であることを考えると、アフリカ全土で600M USD(約650億円)というのはまだ半分程度ということになります。

GDPベースで考えても、上記のスタートアップ投資額第二位のケニアのGDPは約800億ドル。日本のGDPは約4兆ドルなので、単純計算で5分の1程度の規模ということですよね。

事実、欧米ではアフリカ系スタートアップの事例を目にすることはとても多いですし、テクノロジーがとりわけ世界から取り残されているサブサハラ以南の貧困を解決するという見方も多くあります。

しかし、「アフリカでのビジネスが盛り上がっている!」というイメージが先行しすぎているのではないか「断片的な情報に過剰な注目が集まりすぎている」のではないか、という懐疑的な思いも自分の中にあり、 #テクノロジー #スタートアップ #ローカル  という3つのテーマを持って、東アフリカを3週間旅することにしました。

GDPやスタートアップへの投資額などの指標は、複雑な状況をある種無理矢理端数を切り落として標準化した数字に過ぎません。もちろんその国のローカルな人々がどのように生活しているのかを状況を語るものでもありません。昨今GDPはもはや経済指標として適切ではないという見方も多くあります。

海外からの投資された資金はどのように流れているのか。中間層や貧困層と呼ばれる人たちの生活も向上されているのか、もしくは、さらなる国内の格差問題に繋がっているのか。

その疑問に答えるためには、きっと自分の目で見て、感じて、考えることが早道ではないか、と思い立ち今回の旅を決意しました。


それぞれの国での学びをいろいろと発信していきたいと思います。

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