許し
失恋で傷ついた女子には「許さなくていい」と言いたいです。
傷ついたら相手を憎んで恨んで当然なのに「許すのが正しい、許すべきだ」と思って、許せない自分にますます苦しむなんてバカげている。それに許そうと思って許すのは、本当の許しではありません。本当の許しとは、どうでもよくなること。
失恋直後は「彼には幸せになってほしい」と呟いた3秒後に「すべての地獄を味わって死ね!!」と叫んでいたのが、「あいつが死のうが生きようがどうでもええわ」と心から思える日がやってくる、それが許すということ。
「ゆるしたことって、覚えてないでしょ。ゆるさなかったことは、やっぱり忘れないじゃないですか。だから、ひとをゆるすってことは、忘れるってことなんだと思うんですよ。 by 重松清」
許すからといって、相手の行為をよしとするわけでも、その行為に対する相手の責任がなくなるわけでもありません。「責任」と「許し」は、別ものです。許しとは、「その状況を正しく理解する」という行為です。 (未来はえらべる!/バシャール、本田健)
許しとは、言い換えれば、起こったことを個人的にとって自分のせいだと思い詰めないこと、そして、自分を責めないということです。
(中略)
許しとは、「その状況を正しく理解する」という行為です。
そして、「その状況に対する判断をゆるめる」ということです。
本田健 (著), ダリル・アンカ (著), バシャール (著), 江藤ちふみ (編集), 島田真喜子 (翻訳)『未来は、えらべる!』
ゆるしは上に立って行うことでもなければ、自分が気に入らない相手の行動を我慢したり、大目に見たりすることでもありません。ゆるしとは、相手が自分を傷つけたという誤った解釈を正すことです。」
「愛とは、怖れを手ばなすこと」文庫p77
ジェラルド・G・ ジャンポルスキー サンマーク文庫
本田健氏訳