詩集 陽光のかほり・・・ 第 108 篇「雷鳴に我を忘れて」
吸い込む息が とても 湿っぽくなる
生温かった風が 急に 冷え込む
慌しく飛び立つ 鳥たち
軒下で 丸くなる 猫たち
やってくるぞ
もう直ぐ来るぞ
気構えている時の落雷は
気構えている分の 衝撃が 響きわたる
時として
全く気構え無く とても 気紛れに
雷鳴が 響き渡る時
思考が 止まる
その雷音の大きさが
不可測に 全身を揺さぶる落雷に
千と一つの あれこれに
振り回され続けている 思考の主も
時として 思考が止まる時
思考の主が仮住まいしている場所に
家主が光臨する 瞬間
雷鳴の 予兆を感じた時
その機会を 逃す事なかれ・・・
神の遊び場から 思考の主が
お暇を頂く機会を!