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【映画の中の詩】『ノートルダムのせむし男』(1939)

主演チャールズ・ロートン、モーリン・オハラ

エルンスト・ルビッチ監督『桃色の店』で引用されていたヴィクトル・ユゴーの愛と友情に関する言葉のシーンですが、この映画では原作からは少しアレンジされています。
原作は、

「あなたは友情というのはどんなものか知っていますか?」
「ええ知っていますよ。兄さんと妹の愛情みたいなものでしょ。二つの魂が觸れ合いはするけれど、一つにとけ込んではしまわない。二本の指のようなものですわ。」と、エスメラルダは答えた。
「それで戀はとはどんなものでしよう?」と、グランゴワールがたたみかけて訊く。
「え!戀ですって!」と、彼女は言ったがその聲は震え、瞳はきらきらと輝いた。「それは、二つのものが一つになってしまうことよ。男と女とが一つにとけ合って、一人の天使さまになってしまうことだわ。天國のようなものですわ」と、彼女は答えた。

『ノートル・ダムのせむし男 : 全訳』
ヴィクトール・ユゴー 著, 松下和則, 辻昶 訳

水を飲ませるシーンは『あしたのジョー』で白木葉子と丹下段平が慰問劇の出し物として再現!
諸般の事情で日本ではディズニーアニメ版などは『ノートルダムの鐘』表記。

参考リンク:
『ノートルダムの傴僂男』 (トーキー英語研究叢書 ; No.6)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1689735/1/35
『ノートル・ダムのせむし男 : 全訳』
ヴィクトール・ユゴー 著, 松下和則, 辻昶 訳
https://dl.ndl.go.jp/pid/1694816/1/58

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