料理の中のストーリー
今日は特別な食事をした日だった。
父の日のお祝いで、お昼からワインを飲んでお寿司を食べた。
そのランチだけでも豪勢な食事をした日だと思うのだけど、
弟が初任給でシャンパンを買って送ってくれた。突然のサプライズ。
弟があまりに成長するから、なんだか家族みんなで涙ぐんでしまい、早速夜に飲もうということになったのだ。
そのタイミングで、お取り寄せしていた素敵なイタリアン食材が届いた。
もうシャンパンに合わせるしかない。
幸せな人生を味わう。
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そんな夕食を取りながら、なんとなく点けたBS1で流れていた番組。
最初は特に気にかけていなかったのだけれど....見ているうちにちょっと感動してしまった。
帝国ホテル ”レ セゾン” シェフ ティエリー・ヴォワザンが日本の米、日本酒と出会い、新しい料理を生み出すドキュメンタリー。
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日本の自然から生まれる独自の食文化の奥深さ、
一流シェフの人間性・仕事ぶりに心動かされたということになるのか。
そう言葉にすると陳腐だけれど、
シェフが人との出会い、食と大いなる自然の連関を
一皿の料理の中に表現しているのが印象的。
料理にこんなにストーリーを込められるんだ。
生きることと食べることは強く繋がっていて、
それは芸術であり、自然であり、宇宙であり、喜びなんだと感じさせてくれた。
シェフが「人生は旅 料理も旅」と言ったのは、
生きること、食べることに込められた冒険や多様性、驚きや喜びといった
たくさんのストーリーを表しているのかもしれない。
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自然から授かった食の魅力を最大限に引き出しているのが、
食材の生産者であり今回の主役であるシェフなのだけれど、
それはすごく芸術的だった。
そんな作品を作り上げるシェフの些細な仕草に表れる、
人や食材や自然に対するスマートな姿勢がとても素敵だと感じた。
テレビ越しのわずかな時間で受けた印象でしかないけれど
何故好感を抱くのかというと、
何をするにもすごく楽しそうで、人や自然、食材に対する尊敬が
言葉や行動の端々に表れていると感じたからだ。
簡単に見えて中々できることでもないと思う。
唐突に、昔〜〜に読んだ「のだめ」の一言を思い出した。
「あの人はきっと、音楽を、人を尊敬してて、それが自分に返ってくる。」
千秋先輩がシュトレーゼマンの巨匠ぶりを実感した時の言葉。
とても素敵で魅力的な大人の在り方だと思う。
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14歳から料理に携わってきたというシェフ。
あんなロマンチックな料理を作れるようになるまでには、
途方もない努力と積み重ねがあると思う。
40年間続けて、今でも「日々勉強」と言っていたけど、
何かのエキスパートになるには、小さいことをずーっと積み重ねるしかないんだろうな。
私も自分の進路を色々考える時期ですが、
どの道を選んでもこんな大人になりたいな〜と思わされました。
そして人生も食べることもやっぱり楽しまないと!
いつか、(絶対めちゃめちゃ高いけど)
このシェフの料理も食べてみたいな〜。